...彼は義憤にかられて、その事件を訴えた...
...義憤を感じても、冷静に判断することが大切だ...
...彼女の行動は、義憤を覚えるものだった...
...義憤にかられても、相手の立場を考えるべきだ...
...彼の言動には、義憤を感じさせるものがあった...
...苟(いやし)くも一たびフイルムの上に彼の姿を眺めたものは義憤を発せずにはゐられないであらう...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...何か義憤に似た気持さへ抱いてお伺ひ申し上げたのでございます...
太宰治 「右大臣実朝」
...けさ新聞紙上にて、文壇師弟間の、むかしながらのスパルタ的なる鞭の訓練ちらと垣覗(かきのぞ)きして、あれではお弟子が可愛さうだと、清潔の義憤、しかも、酸鼻といふ言葉に據つて辛くも表現できる一種凌壯の感覺に突き刺されて、あ、と小さい呼び聲、女の作家、中條百合子氏の、いちいち汚れなき抗議の文字、「文學に、何ぞ、この封建ふうの徒弟氣質、――」云々の、お言葉に接して、いまは猶豫の時に非ず、良き師持ちたるこの身の幸福を、すこしも早う、いちぶいちりんあやまちなく、はつきり、お教へしなければならぬ、たのしき義務をさへ感じました...
太宰治 「先生三人」
...と義憤をさえ感じて...
太宰治 「ろまん燈籠」
...精忠義憤の人々は撻伐(たつばつ)の愉快に正気を伸し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...義憤としては意味をなすかも知れないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...江戸つ子達の義憤の血を沸き立たせるには充分なものがありました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分」八五郎はまた八五郎相應の義憤に燃えるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...忠良なために義憤しやすき民衆は狂暴にされ...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...彼の議論は義憤に変る...
三木清 「危機における理論的意識」
...義憤は當然の事であつて...
森林太郎 「當流比較言語學」
...日本には文藝の批評にも義憤が澤山有る...
森林太郎 「當流比較言語學」
...義憤の當否は措いて...
森林太郎 「當流比較言語學」
...僕はきみのために人間的義憤を感じているんだ...
山本周五郎 「季節のない街」
...これを城中から見てあまりにもその無情なる処置に義憤を発した大将があった...
吉川英治 「三国志」
...兄の非情に義憤すらおぼえていた...
吉川英治 「私本太平記」
...ふと義憤の眦(まなじり)を熱くした...
吉川英治 「新・水滸伝」
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