...彼は義憤にかられて、その事件を訴えた...
...義憤を感じても、冷静に判断することが大切だ...
...彼女の行動は、義憤を覚えるものだった...
...義憤にかられても、相手の立場を考えるべきだ...
...彼の言動には、義憤を感じさせるものがあった...
...けさ新聞紙上にて、文壇師弟間の、むかしながらのスパルタ的なる鞭の訓練ちらと垣覗(かきのぞ)きして、あれではお弟子が可愛さうだと、清潔の義憤、しかも、酸鼻といふ言葉に據つて辛くも表現できる一種凌壯の感覺に突き刺されて、あ、と小さい呼び聲、女の作家、中條百合子氏の、いちいち汚れなき抗議の文字、「文學に、何ぞ、この封建ふうの徒弟氣質、――」云々の、お言葉に接して、いまは猶豫の時に非ず、良き師持ちたるこの身の幸福を、すこしも早う、いちぶいちりんあやまちなく、はつきり、お教へしなければならぬ、たのしき義務をさへ感じました...
太宰治 「先生三人」
...またミーチャという子供ののこっていることを知るとフョードル・パーヴロヴィッチに対する青年らしい義憤と侮蔑(ぶべつ)を感じながらも...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...幕府を倒してはならないという義憤があるわけではないので...
中里介山 「大菩薩峠」
...という一種の義憤から...
中里介山 「大菩薩峠」
...一藩の恥辱にもなるという義憤が燃え...
中里介山 「大菩薩峠」
...義憤とを催している時分...
中里介山 「大菩薩峠」
...義憤にあへばかくの如し...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...屈辱と義憤に、ワナワナと頬が顫(ふる)えます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...屈辱(くつじよく)と義憤に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...持前の義憤が煮えこぼれます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無視された母のためにアンポンタンは軽い義憤をもった...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...――私は堪らぬ義憤に駆られて...
牧野信一 「鬼涙村」
...酌婦のことだけが樽野の義憤を晴さないのであるが...
牧野信一 「円卓子での話」
...義憤の當否は措いて...
森林太郎 「當流比較言語學」
...兄の非情に義憤すらおぼえていた...
吉川英治 「私本太平記」
...悪い奴が絶えぬ」と義憤の眼を燃やしながら...
吉川英治 「親鸞」
...一部に義憤の声のあるのは...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...それが義憤に燃えた自然の代弁者であったためしはない...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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