...眞に誇るに足り羨むべき境遇は祖先傳來の土地に住む田舍紳士のそれに過ぎたるはないといふ考だものだから...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...――羨むには羨んでも...
石川啄木 「赤痢」
...萬人の羨む身の幸福が今眼の前に迫りつゝあるのに手古奈其の人の平氣さ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...文学者の事業というものはそれゆえに羨むべき事業である...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...何と愍(あはれ)むべき(羨むべき)生涯(しやうがい)ならずや...
内村鑑三 「問答二三」
...先生を羨むことなのであった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...他を羨むことの無いように致して居ります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...私は美貌を羨む嫉妬の情が...
谷崎潤一郎 「秘密」
...むしろ羨むべきことで...
田山花袋 「道綱の母」
...太廟の林に自然棲息してる鷺を羨むものなどがありました...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...羨むにゃあ当らねえ」「そうだそうだ...
直木三十五 「寺坂吉右衛門の逃亡」
...羨む気持も手つだっていたと同時に...
火野葦平 「花と龍」
...王公の富貴榮華も羨むに足らず...
福澤諭吉 「人生の樂事」
...羨むべく無難なウドの大木だ...
牧野信一 「創作生活にて」
...浜野や鈴木を寧ろ羨む...
牧野信一 「〔編輯雑記〕」
...わが邦が手軽く神社によって何の費用なしに従来珍草奇木異様の諸生物を保存し来たれるを羨むものなり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...商にして士を羨むのは惑えるものである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...おのずから良い性質を羨む心と悪い天性をあなどる心とが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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