...誰も羨むような夫婦仲であった...
芥川龍之介 「じゅりあの・吉助」
...それだから俺は俺によつて力を得救ひを得た人を羨む...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...一體其人を見ても羨むといふことのない...
石川啄木 「赤痢」
...――羨むには羨んでも...
石川啄木 「赤痢」
...君は羨むべき男さ...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...われわれは実にグレイの運命を羨むのであります...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...X君夫妻の短い生涯も亦羨むに足る夢を以て貫かれていた...
辰野隆 「感傷主義」
......
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...太廟の林に自然棲息してる鷺を羨むものなどがありました...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...よく西洋の絵にかかれた美女の群(むれ)の戯れ遊ぶ浴殿(よくでん)の歓楽さえさして羨むには当るまい...
永井荷風 「伝通院」
...帝都の郊外なる海近き同じ工場に働く内に若い血は若い血を呼んで人も羨む美しき恋に落ちぬ...
根岸正吉 「織工」
...少くとも君は君の羨む相手と同等のはずだからね」と答へる...
原民喜 「氷花」
...世人の羨む高い位を私も羨む...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...親爺はまた隣翁の富貴自在なるを羨むといえども...
福沢諭吉 「学者安心論」
...ただこれを羨むのみ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...浜野や鈴木を寧ろ羨む...
牧野信一 「〔編輯雑記〕」
...わが邦が手軽く神社によって何の費用なしに従来珍草奇木異様の諸生物を保存し来たれるを羨むものなり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...わたしの上席権を羨む者には誰にでもそれを譲ってやった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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