...実に幸福なものである」といつて我々を羨むのでありました...   
石川三四郎  「農民自治の理論と実際」 
...先生を羨むことなのであった...   
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」 
...乞食の生活にも帝王の羨むべき樂地ありて存する也...   
高山樗牛  「美的生活を論ず」 
...しかし父の死に方が決して人の羨むような安らかな往生ではなかったことから推量して...   
谷崎潤一郎  「少将滋幹の母」 
...私の生活を羨むなかれ...   
種田山頭火  「其中日記」 
...羨む可き爾農夫よ...   
徳冨健次郎  「みみずのたはこと」 
...よく西洋の絵にかかれた美女の群(むれ)の戯れ遊ぶ浴殿(よくでん)の歓楽さえさして羨むには当るまい...   
永井荷風  「伝通院」 
...日頃芸者の栄華を羨む民衆の義憤は又野蛮なる劣情と混じてここに奇怪醜劣なる暴行が白日雑沓の中に遠慮なく行われた...   
永井荷風  「花火」 
...伯父の一つの道への盲信を憐れむ(あるいは羨む)ことは...   
中島敦  「斗南先生」 
...ただありがたい事に人を羨む気も起らんから...   
夏目漱石  「吾輩は猫である」 
...これを羨むのあまりにはただこれを嫉(ねた)むのみ...   
福沢諭吉  「学問のすすめ」 
...決して上戸を羨むこと勿れ...   
福澤諭吉  「養生の心得」 
...羨むべく無難なウドの大木だ...   
牧野信一  「創作生活にて」 
...そんな羨むべき綽名を近隣の男友達から与へられたらしかつた...   
牧野信一  「タンタレスの春」 
...「羨むことも悲しむこともありはしない...   
牧野信一  「船の中の鼠」 
...然し勤労者の中には「十月(オクチャーブリ)」以後ソヴェト同盟で生産は生産のために行われているという羨むべき事実を理解しない「棒杭(ぼうぐい)奴」もある...   
宮本百合子  「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」 
...わたしの上席権を羨む者には誰にでもそれを譲ってやった...   
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」 
...人目も羨むほどなと...   
吉川英治  「私本太平記」 
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