...眞に誇るに足り羨むべき境遇は祖先傳來の土地に住む田舍紳士のそれに過ぎたるはないといふ考だものだから...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...実に幸福なものである」といつて我々を羨むのでありました...
石川三四郎 「農民自治の理論と実際」
...眞奈が戀の却て無邪氣に心安きを羨むらしい...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...われわれは実にグレイの運命を羨むのであります...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...この快走王を羨むあまり...
海野十三 「地球盗難」
...姫は微笑み、「今日もはた、香をか羨む、ああひとつば、色をか、いかに...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...それなのにお前さんが私を羨むなんて……ひとりしづか私は山深い湿地に生れて...
薄田泣菫 「独楽園」
...しかし父の死に方が決して人の羨むような安らかな往生ではなかったことから推量して...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...その活溌有為にしてしかもその大胆行険の気象に富むがごときは吾人がかつ誇りかつ羨むところのものなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...却ってそれを羨むことになるのです...
豊島与志雄 「未亡人」
...社会機構を学んだ彼はたちまちそれらの馬車を羨むことになっていただろう...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...親爺はまた隣翁の富貴自在なるを羨むといえども...
福沢諭吉 「学者安心論」
...何んなに幸福なことだらうと沁々と羨むのであるが...
牧野信一 「女に臆病な男」
...「羨むことも悲しむこともありはしない...
牧野信一 「船の中の鼠」
...あの肉体と精神との高尚な(c)ソクラテス的(b)交換を羨む気にならないのであろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしの上席権を羨む者には誰にでもそれを譲ってやった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...被告の反感はただ自由な蕩児を羨むありふれたものであつたにちがひないと思はれ出すと...
横光利一 「マルクスの審判」
...人目も羨むほどなと...
吉川英治 「私本太平記」
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