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饗庭篁村 「木曾道中記」
...その間、自然の一大扇、半ば開かれて、上の方には、富士、淺間をはじめとし、甲信の群山、淡く描かれたり...
大町桂月 「冬の榛名山」
...群山遠く重なりあひて...
大町桂月 「房州の一夏」
...さればわが昨日(きのふ)遙かに御嶽(おんたけ)の秀絶なる姿を群山挺立(ていりつ)の中(うち)に認めて...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...町はずれから見たる日光群山...
田山花袋 「田舎教師」
...350譬へば牧人怠りて群山上に散れる時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...青根から大群山(おおむれやま)の上をめぐっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...富士山が――大群山(おおむれやま)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...「お爺(じい)さん、あなたは平家の落武者なんでしょう」「へ、へ、へ」弥兵衛老人は人相よく笑って、「山奥へ行きますてえと、どこへ行っても、平家の落武者はいますねえ」「でも、お前さんこそ、本当の落武者なのでしょう」「やっぱり、先祖はね、そんな言いつたえもあります、珍しい遺物も、残っているにはいますがねえ」「どこなんですか、お住居(すまい)は」「あの山の裏の谷です」「え」「そら、あの真白い、おごそかな山が、北の方に高く聳(そび)えておりましょう、御存じですかね、あれが加賀の白山(はくさん)でございますよ」「まあ、あれが加賀の白山でしたか」お雪はいま改めて、群山四囲のうち、北の方に当って、最も高く雪をかぶって、そそり立つ山を惚々(ほれぼれ)と見ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...相聳ゆる群山の頂を麓となして立するものあり...
長塚節 「草津行」
...幾十個の隧道を出入して鹽山附近の高原を行くに心境頓に豁然たるを覺ゆ甲斐の國は青田の吉國(よくに)桑の國唐黍(もろこしきび)の穗につゞく國古屋氏のもとにやどる矚目二首梅の木の落葉の庭ゆ垣越しに巨摩(こま)の群嶺に雲騷ぐ見ゆこゝにして柿の梢にたゝなはる群山こめて秋の雲立つ九月一日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
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長塚節 「長塚節歌集 中」
...さながら王者の如く群山の上に聳え立つてゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...厳として群山(むれやま)の後にそびえているのだ...
別所梅之助 「雪の武石峠」
...遠くは木曾信濃(しなの)の群山...
吉川英治 「江戸三国志」
...西浅井郡の琵琶湖(びわこ)との大小二つの湖の北端にある群山の一つである...
吉川英治 「新書太閤記」
...群山すべて低く白い曳迷(えいめい)は雲である...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...群山(ぐんざん)を睥睨(へいげい)するように...
吉川英治 「宮本武蔵」
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