...兎は八年か十年すれば其の群れはおしまひだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...雪空に白鳥の群れ渦巻(うずま)き...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...鳩はくくと喉を鳴らして一面に群れつどい...
豊島与志雄 「霧の中」
...水草の中に群れてる魚...
豊島与志雄 「故郷」
...由良の港を立つ由良川は霧飛びわたる曉の山の峽より霧飛びわたる曉の霧は怪しも秋の田の穗ぬれに飛ばず河の瀬に飛ぶ由良川の霧飛ぶ岸の草村に嫁菜が花はあざやかに見ゆ四所村間道からす鳴く霧深山の溪のへに群れて白きは男郎花ならし諸木々の梢染めなば萱わけて栗ひらふべき山の谷かも廿五日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...斑(ぶち)等の種々雑多な毛色の犬の群れが駈け寄つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その裸になった枝に雀が群れていて...
山本周五郎 「あだこ」
...踊(おどり)の群れの中へ流れていった...
横光利一 「上海」
...蝿だけおびただしく群れている...
横光利一 「夜の靴」
...袁紹はいち早く雑兵の群れへまぎれこんでいたので...
吉川英治 「三国志」
...使者のまわりへ群れ集まった...
吉川英治 「三国志」
...群れとなって曝されるのはめずらしいことではなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...燃ゆるわ」「焼(や)け旺(さか)ることよ」未練のふかい女たちの群れは...
吉川英治 「新書太閤記」
...道に見る村娘(そんじょう)の姿やら童(わらべ)の群れも...
吉川英治 「新・水滸伝」
...中でも一群れの香具師(やし)かと見える風態の者どもが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...心の見窶(みすぼ)らしさがあの群れの中では目立つ...
吉川英治 「親鸞」
...原士の群れにつけられたあの編笠の侍...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そこら辺りに群れ上(のぼ)って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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