...本能的の羞恥を以つてその惡を隱蔽するのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...また処女に特有な嬌羞(はにかみ)というものをあたりさわりなく軟らげ崩して...
有島武郎 「星座」
...初めは幾分羞恥と躊躇(ちゅうちょ)の色を見せていたが...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...それでもまた羞恥(ダダはシウチで一杯だ)に引き戻されて...
辻潤 「ふもれすく」
...之は云わば羞恥(はにか)める観念論と呼ばれるべきだろう...
戸坂潤 「辞典」
...夢中になるほどの羞恥心(しゅうちしん)と潔癖とであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...羞耻(はにか)む性質の大人(おとなし)さだから...
夏目漱石 「それから」
...見られると羞(はづか)しいからうつむいてんだよ...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...処女(しょじょ)の羞(はず)かしがるは何が一番甚(はなは)だしきかというに...
新渡戸稲造 「自警録」
...単に好奇心だけかそれとも同情といったようなものですか」花は羞しそうにチラと上眼を走らせると...
久生十蘭 「魔都」
...当人の知らぬことゝは言いながら羞かしきことならずや...
福沢諭吉 「新女大学」
...それがミサ子の羞かみ怯える姿になっているのである...
松永延造 「職工と微笑」
...」おりかはいろいろ弱味のある身を羞ぢてか...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...恨めしい」と泣き叫びながらもさすがに羞恥(しゅうち)を見せるふうが昔の物怪に違う所もなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...久保田の心は一種の羞恥(しゅうち)を覚えることを禁じ得なかった...
森鴎外 「花子」
...羞を含んで俯向いた時の衿足の水々しさ...
矢田津世子 「凍雲」
...いまではしかし一種の羞しさから輕々しく愛情のままに身體が動かなかつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...不思議なほど羞かしさを感じてつい怯んだ...
横光利一 「旅愁」
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