...叫びたいような息苦しい羞憤(しゅうふん)の念が...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...自分は自分の悲哀から、憂愁から、希望から、失望から、自信から、羞恥から、憤激から、愛から、寂寥から、苦痛から促されて此等の文章を書いた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...惜しい事には己はすぐ羞明(まぶ)しがって背を向ける...
太宰治 「正義と微笑」
...羞恥(しゅうち)にかられ...
田中英光 「オリンポスの果実」
...六つぐらいになる男の児が彼女のうしろに含羞(はにか)みながら食っ着いていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...自分の丸髷姿をでも見返しているような羞恥(しゅうち)を感じて来た...
徳田秋声 「あらくれ」
...とく子はさして羞恥の表情を浮かべていない...
外村繁 「澪標」
...却って瑞瑞しい羞恥が湧く...
外村繁 「澪標」
...羞恥(はにか)む性質(せいしつ)の大人(おとなし)さだから...
夏目漱石 「それから」
...小鳥来て少女の様に身を洗ふ木蔭の秋の水溜りかな小鳥の水を浴みてゐる姿に何となく羞らふ様子が見える...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...知慧というものは常に或る美しい含羞をもつものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...羞(はにか)みのために消えたそうな表情のういういしさは...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...もう羞しそうではなかった...
横光利一 「夜の靴」
...嫌われたことをさも羞しそうに悄れて俯向いたまま...
横光利一 「旅愁」
...見る眼も羞(は)ず...
吉川英治 「三国志」
...やや羞恥(はにか)ましげに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...慌(あわ)てぎみな羞恥(しゅうち)が...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...へんなそらぞらしさと羞恥がぼくを固くしてしまい...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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