...罪名は女の羞恥心(しうちしん)を利用したる不法檻禁罪(ふはふかんきんざい)なりし由...
芥川龍之介 「雑筆」
...彼女はこう言う妹のキスに驚きよりもむしろ羞(はずか)しさを感じた...
芥川龍之介 「春」
...青年らしい羞恥と困惑を押へ隠してさりげない風を敢へて装つてゐる表情であつたが...
高見順 「かなしみ」
...弾丸硝薬これ膳羞(ぜんしゅう)...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...その布が包んでいるものの羞恥も...
外村繁 「澪標」
...羞恥の笑いでもなく...
豊島与志雄 「憑きもの」
...羞(はづか)しいことだが...
中島敦 「山月記」
...羞むともなく羞みながら...
中原中也 「詩に関する話」
...羞かしさうな私とお前を...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...」「勘弁してよ、そんな話……」テル子は顔を赤くして、非常に含羞んだ...
牧野信一 「日本橋」
...その故に羞(はじ)らいをもっている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...他のものよりも多く羞恥(しゅうち)の感ぜられる曲に宮はお手を出そうとあそばさない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その問題に触れていっては宮が羞恥(しゅうち)に堪えられないであろうと思召(おぼしめ)すとかわいそうなお気持ちがして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私が十年前に試みたやうな調子(トオン)をさへ含羞をもつて今もなほ...
室生犀星 「忘春詩集」
...羞(はじら)いを含んで見上げる顔は...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...今は隠せぬ努力の不足に羞恥を感じて歎いた...
横光利一 「旅愁」
...嫌われたことをさも羞しそうに悄れて俯向いたまま...
横光利一 「旅愁」
...」そう云いながら羞しそうに表情を曲げた千鶴子を見て...
横光利一 「旅愁」
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