...自分の精神の暗處を照して戰慄と羞恥と努力と精進とに躍らしむる者は後より來るか若しくは全然來らざるかの孰れかでなければならぬ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自分は自分の中に巣くう醜と惡とを見て羞恥の爲に飛上らざるを得ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...心羞(うらはづ)かしさと落胆(がつかり)した心地でお八重の顔を見ると...
石川啄木 「天鵞絨」
...羞(はじ)らいながら応(こた)えた...
海野十三 「のろのろ砲弾の驚異」
...羞(はずか)しがりだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...羞恥の念は、思い切り醜悪な行為をしている瞬間にも、わたしの心を離れることがなかった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...もしも淑子が羞恥の表情を示さないとすれば...
外村繁 「澪標」
...その旅費にでもするつもりなのかね」もう羞かしいもなにもなかった...
久生十蘭 「金狼」
...何のための羞恥か...
北條民雄 「道化芝居」
...その「羞恥」とか「隱し立て」から彼の作品の大きな特色が生れてゐることをも...
堀辰雄 「レエモン ラジィゲ」
...いつまでも他人に対する羞恥(しゅうち)と同じものを見せて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...羞恥のために独臥したのであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...知下我不レ羞二小節一而恥中功名不上レ顯二于天下一也...
司馬遷 箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...さすがにいたずらな羞(はに)かみなどはみせなかった...
山本周五郎 「いさましい話」
...ほのかな含羞(はにかみ)をみせながら...
山本周五郎 「追いついた夢」
...身の上を話そうとしてまず燈火を細くする娘らしい羞(は)じらいと神経のこまかさが感じられて大助は何やらほのぼのとした気持にうたれるのだった...
山本周五郎 「新潮記」
...さて初恋の如(ごと)く含羞(はにか)めるうす桃色の日の蝶(てふ)と……静かに清清(すがすが)しき曙(あけぼの)かな...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...主君としていっているのに――妹のそうした羞恥(はじら)いを見ると...
吉川英治 「新書太閤記」
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