...此屈辱と羞恥の感情を以つてするも...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...気羞しくて厭だと言つては甚(どんな)に作松に叱られたか知れない...
石川啄木 「赤痢」
...羞(はず)かしくなる...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...そしてあどけない羞(はじ)らいを帯びた微笑を口元に浮べて...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...とよの羞恥が目を覚ました時...
外村繁 「澪標」
...私は女中達のつつましい羞恥を感じる...
外村繁 「澪標」
...羞恥(しゅうち)とか...
富田常雄 「刺青」
...綱手は、顫えながら、そして、軽く抵抗しながら、肩が、腕が、肉体が、血が、男の締める力を快く感じているのを、何うすることもできないで、羞恥と、興奮とで、物もいえなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...羞ぢらい深い娘の口調ではなかつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...今更軽々しく妖言を信じたを羞(は)じ入った...
南方熊楠 「十二支考」
...その羞しさは底の底迄同情する事が出來た...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...」「お顔を見るのが羞かしかったし...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...羞かしそうに顔をかくそうと...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...羞(はにか)みのために消えたそうな表情のういういしさは...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...女に一口物を頼むに何事か一大事件を報告するやうな羞恥を感じるやうになり始めて來るのであつた...
横光利一 「榛名」
...甚だ羞じておる次第でありますが――いまふたたび一命をなげうつ気で...
吉川英治 「三国志」
...おとめの羞恥(しゅうち)をわずかにつつみ得る布一枚に細紐(ほそひも)一ツのすがたでもあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...今度は何か肩身のせまいような羞恥(はにか)みに囚(とら)われて佇立(たたず)んでいるのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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