...彼女はこう言う妹のキスに驚きよりもむしろ羞(はずか)しさを感じた...
芥川龍之介 「春」
...不安らしい含羞(はにか)んだ顔をして...
徳田秋声 「爛」
...今日では更に実在論という名称にさえ羞恥を覚えるのを通例とする...
戸坂潤 「辞典」
...しかしひどく羞恥の表情をする...
外村繁 「澪標」
...それを罪悪でなければ羞恥と見なすようにならなければなりません...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...生れながらにして女子の羞耻(しゅうち)と貞操の観念とを欠いている女は...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...」やゝ上気した頬の赭味(あかみ)のために剃つた眉のあとが殊に蒼(あを)く見える細君はかう云ひ乍ら羞ぢらひげに微笑(ほゝゑ)んだ会釈(ゑしやく)を客の裕佐の方へなげ...
長與善郎 「青銅の基督」
...をとめは戀戀の羞をふくんであけぼののやうに爽快な 別製の皿を運んでくる仕組私はゆつたりとふほくを取つておむれつ ふらいの類を喰べた空には白い雲がうかんでたいそう閑雅な食慾である...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...二人ずつ花蔭に寄り添って優しく羞しげに抱き合っているのだ...
原民喜 「夢と人生」
...とつぜん羞明がはじまって...
久生十蘭 「雪間」
...わたくしは羞恥の心から思い留まりました...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...そういう撫子の羞かしそうな姿が気になってならない時など...
堀辰雄 「ほととぎす」
...彼の年齡に特有な「羞恥」からは...
堀辰雄 「レエモン ラジィゲ」
...人を見れば羞(は)じて叩頭(こうとう)憐みを乞う態のごとし...
南方熊楠 「十二支考」
...『河口(かはぐち)の』(河口の関のあら垣(がき)や守れどもいでてわが寝ぬや忍び忍びに)と私は返しに謡(うた)いたかった」女はあらわな言葉に羞恥(しゅうち)を感じて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...」「なにが羞かしいんだ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...諏訪 (笑って)そんなに少年みたいに羞(はずか)しがることってありますか...
森本薫 「華々しき一族」
...ただ勝手に被告を敵の立場に置いてかかつた自分の恐怖心が判事には急に馬鹿らしく羞しくなつて来た...
横光利一 「マルクスの審判」
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