...日本アルプスに棲む羚羊(かもしか)であつた...
芥川龍之介 「槍ヶ嶽紀行」
...羚羊(かもしか)のように岩を飛び雪を踏んで...
石川欣一 「可愛い山」
...羚羊のように岩を飛び雪を踏んで...
石川欣一 「山を思う」
...しゝとは羚羊のことである...
石川欣一 「山を思う」
...分捕品でゝも有るかのやうに羚羊(かもしか)の皮の財布を振りした...
石川啄木 「我が最近の興味」
...羚羊(かもしか)か猿だろうという...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...斑(まだら)の牛と羚羊(かもしか)は...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...二人で羚羊(かもしか)のように逃げ出そう...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...羚羊のやうなやはらかい瞳...
立原道造 「白紙」
...姿を見せたのは兎だけだが、足跡は池畔の沙泥の上に、歴々と印せられ、熊、羚羊、狐……と入り乱れてなまなましく、特に南の堀状の池に最も多かった...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...朝水邊に顏洗ひに行くと砂地に澤山羚羊の足跡がついてゐる...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...羚羊(かもしか)のやうなすんなりした脚で...
林芙美子 「浮雲」
...侍医長は、羚羊の生血と、猿の脳エキスと、印度大麻草の煎汁と、樟脳精を混合した強心剤の大椀を捧げ、西蔵風のアラベスクを金象嵌した極彩色の法皇の寝台へ近づいて行く...
久生十蘭 「新西遊記」
...それは羚羊といってもただの羚羊と訳が違いまス...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ズタズタニ肺腑ヲ 荒シテ羚羊(シャモア)色ノ微塵ガ犯ス...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...羚羊(かもしか)撃ちや地質探査は登山と呼ばれない...
松濤明 「ピークハンティングに帰れ」
...羚羊をニクともカモシシまたカモシカというといえば...
南方熊楠 「十二支考」
...紺の脚袢(きゃはん)、蒲(がま)はばきは、ゲートルに、草鞋(わらじ)は、ネイルドブーツに、背負梯子(しょいな)は、ルックサックに、羚羊の着皮は、レーンコートに移り変る...
百瀬慎太郎 「案内人風景」
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