...しゝとは羚羊のことである...
石川欣一 「山を思う」
...分捕品でゝも有るかのやうに羚羊(かもしか)の皮の財布を振りした...
石川啄木 「我が最近の興味」
...馬や羚羊(かもしか)のつや/\した皮膚がお好きだつた...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...猪や羚羊も恐れて近(ちかづ)かねば...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...昔は、羚羊も、鹿も、猪も、熊も、猿も、狼も、里近くまで来た、その数も多かったが、近頃は殆ど姿も見せぬという...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...羚羊(かもしか)...
太宰治 「正義と微笑」
...あたかも河馬が羚羊(かもしか)を追っかけるようなものだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ほんの僅(わず)かの供廻(ともまわ)りを連れただけで二人は縦横に曠野(こうや)を疾駆(しっく)しては狐(きつね)や狼(おおかみ)や羚羊(かもしか)や(おおとり)や雉子(きじ)などを射た...
中島敦 「李陵」
...助七が冬の羚羊(くらしし)狩りの小屋を打つという『猫の躍り場』はそのあたりで...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...羚羊の生き皮で作った足袋は温かいもので...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...姿を見せたのは兎だけだが、足跡は池畔の沙泥の上に、歴々と印せられ、熊、羚羊、狐……と入り乱れてなまなましく、特に南の堀状の池に最も多かった...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...……まず羚羊(シャモア)を三匹とっつかめえまス...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...情合いの深けえ羚羊たア...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...てめえのようなトンチキにつかまる羚羊なんかこのへんに一匹でもいたらお目にぶらさがるってんだ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...牛と馬と羚羊を混じた姿で...
南方熊楠 「十二支考」
...獲物(えもの)の羚羊の皮の枠張(わくばり)に余念なかった姿を想出(おもいだ)して...
百瀬慎太郎 「案内人風景」
...紺の脚袢(きゃはん)、蒲(がま)はばきは、ゲートルに、草鞋(わらじ)は、ネイルドブーツに、背負梯子(しょいな)は、ルックサックに、羚羊の着皮は、レーンコートに移り変る...
百瀬慎太郎 「案内人風景」
...翌夜は忽ち羚羊(かもしか)二疋(ひき)を両の手に下げて来り...
柳田国男 「山の人生」
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