...「美音で話すと、とても聞きやすいですね」と褒める...
...楽器のチューニングで「美音を出すように調整する」と言う...
...歌手や声優の「美音の持ち主」として紹介する...
...「美音を見て、感動して涙が出ました」と感想を述べる...
...「美音を追求する」という意識を持って、自分の話し方や歌唱力を常に磨く...
...わが生涯の終りに近づくに及んで他界の美音ますます明瞭に余の耳に達するを覚ゆ...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...あの朗々(ろうろう)たる美音(びおん)で...
海野十三 「人造人間殺害事件」
...この方は声が美音でないためにさほどでもない...
豊島与志雄 「表現論随筆」
...かなりの美音でうたい出しましたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...ところがいつか美音会の忘年会のあった時...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...高笑ひの美音に御機嫌や直りし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...表町は俄に火の消えしやう淋しく成りて正太が美音も聞く事まれに...
樋口一葉 「たけくらべ」
...――圓太郎はあの鉄火な美音だし...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...狗子(いぬ)は吠えて諸大士を請じたから世々音声美わしく今は美音長者と生まれおり...
南方熊楠 「十二支考」
...ここは伊勢(いせ)の海ではないが「清き渚(なぎさ)に貝や拾はん」という催馬楽(さいばら)を美音の者に歌わせて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...例の美音の弁(べん)の少将がなつかしい声で催馬楽(さいばら)の「葦垣(あしがき)」を歌うのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...無類の美音で幅もあり...
山本笑月 「明治世相百話」
...美音を張りあげるにちがひない...
吉川英治 「折々の記」
...天性の美音も持つてゐるはずの河鹿だが...
吉川英治 「折々の記」
...教坊の楽女たちが美音をそろえて歌いだし...
吉川英治 「三国志」
...――のみならず、その雪風か、枯葉(こよう)の声か、非ず、不思議な美音が、何処からともなく聞えてくるではないか...
吉川英治 「三国志」
...「なかなか陛下のような美音ではございませぬが...
吉川英治 「私本太平記」
...美音を競ってこもごもに澄んだ声をはりあげた...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索