...それは美味いです」と御自慢であつた...
石川三四郎 「馬鈴薯からトマト迄」
...美味い物を食ふと見えて平たい顏の血色がよい...
石川啄木 「漂泊」
...私は「ここの家の御料理は皆とても美味いから...
中谷宇吉郎 「風土と伝統」
...そして西洋人も皆美味いといって食うわけであるが...
中谷宇吉郎 「風土と伝統」
...とても美味いのよ...
林芙美子 「浮雲」
...「美味い茶だね」「あら...
林芙美子 「下町」
...そして、その美味いこと、安いことは、実に何とも言いようのないものであった...
古川緑波 「神戸」
...湯滝を浴び、皆で揃って朝食、大勢だと美味い...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...この頃は松魚(かつを)がたいへん美味い...
堀辰雄 「日付のない日記」
...「いいねえ」「何? かけ?」「かけ?――やすくて美味いたねもんないかしら……」「きつねがいい...
「鏡餅」
...この酒ばかりは特別に美味いよ」主人「上等の酒を吟味してあるからね」大原「ナニそういう訳(わけ)ではない...
村井弦斎 「食道楽」
...小田原のムツの新しいのなら非常に美味いよ...
村井弦斎 「食道楽」
...西洋人は舌で味(あじわ)うから柔くって美味いものを貴(たっと)ぶ...
村井弦斎 「食道楽」
...君もお登和さんと婚礼してしまえば美味い物が食べ方題(ほうだい)だけれども今の処ではさぞ不自由だろうと思(おもっ)てワイフが一生懸命に御馳走を拵えるつもりだ...
村井弦斎 「食道楽」
...」「生きものになんか見えやしない……」「ぢや何に見えて?」「美味いご馳走に見えますよ...
室生犀星 「命」
...可愛い妻子に美味いものも喰わせず...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...小田原で酔うた紛れに美味(おいし)い美味いと云って...
夢野久作 「斬られたさに」
...「美味い!」と思わず口をついて叫ぶほど...
吉川英治 「宮本武蔵」
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