...上には常緑樹の小さな枝をのせ、緑の竹の繊美な薄板の間から蜜柑の濃い色をのぞかせた、かかる典雅な蜜柑容器を、趣深く並べた店は、誠に美しい...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...病弱を美しいと思い描いたことがなかったか...
太宰治 「緒方氏を殺した者」
...美しい腕をもった子は存外少ないようである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...あらゆる暗黒の影が天地を離れて万象が一度に美しい光に照らされると共に...
寺田寅彦 「病院の夜明けの物音」
...美しい彼女の夢を微塵(みじん)に砕いてしまうのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...「りつぱなす箱と、美しい鳩です...
豊島与志雄 「ふしぎな池」
...そして、そのうえおかしいことに、大きい目は、美しい、なごやかな、てんしんらんまんな心をのぞかせているのに、小さい目は、いんけんで、ひねくれていて、狡猾(こうかつ)なまたたきをするのである...
新美南吉 「嘘」
...凄惨(せいさん)な美しいものさえ醸(かも)し出しているのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...みんな美しい人だった...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...美しい本だの壁にとりつけた小卓(こづくゑ)や小箪笥(こだんす)の上の飾物だのを見せてゐたのだが...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...また同じく美しい...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私達は空と同じやうに晴れ渡つた美しい心で...
牧野信一 「初夏」
...その他黄紅紫白とりどりに目の覚めるような鮮な夜会服を着た美しい女達が...
松本泰 「日蔭の街」
...こんな美しいむすめの子を...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いずれが美しいかについて答えに躊躇(ちゅうちょ)はないであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...いつでも美しい清水を汲むたびに...
柳田國男 「日本の伝説」
...しかしこの花の見た目に美しいことは忘れることが出来ない故(ゆえ)に...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...美しい夕陽にであうと...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
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