...美しい白耳義(ベルギー)産の切子硝子(カットグラス)の菓子鉢を取りだした...
池谷信三郎 「橋」
...其美しい眼には涙が浮かんでゐた...
石川啄木 「天鵞絨」
...彼女は美しい女の一寸法師に見えた...
江戸川乱歩 「影男」
...彼女はあの美しい顔をして...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...そうして美しい男の子のあばれているのを見るのが...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...皆美しい女ばかりで装束もおんなじであった...
田中貢太郎 「西湖主」
...私が今でもこの国この都を想い出す時に起る何となく美しい快い感じには...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...彼女はとうてい美しいとは言えなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...リュクサンブールの美しい木の下で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...美しい椰子林とを眞晝の眩しい光の下に見ながら...
中島敦 「環礁」
...霜のように烈々とした美しい写真であった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...私の頭にはもつと何か美しいものが一杯とその日には満ちてゐた...
原民喜 「かげろふ断章」
...美しい模樣の着物を手に入れることが出來るであらう...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「印度の婦人へ」
...美しいマンドリンを一ちやうもつて来ました...
宮原晃一郎 「虹猫と木精」
...この子はすでに美しい貴公子の相があるのは危険なこととも思われる...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...美しい髪に載せてお貰(もらい)申しとうございます...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...きわめて美しい・きわめて首尾一貫した・一つの意味を見出すから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その上に更に美しい他の衣をつけた...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索