...それは宗教が全く智的生活の羈絆(きはん)に自己を委(ゆだ)ね終ったからである...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...放縦に大胆に、不羈(ふき)、専横(せんおう)に、心のままにして差支えない...
泉鏡花 「海神別荘」
...謫居生活は或る点に於て羈旅と其趣を同じうする...
市島春城 「読書八境」
...羈旅以上に読書に耽けることが出来る...
市島春城 「読書八境」
...封建的の羈絆(きはん)を脱却してついに立憲の政治を行い...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...両者共に独立不羈(どくりつふき)にして天下の徳望を博したる点に於ては他に比(なら)ぶ者がない...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...ここにもっとも注意せねばならぬのは言葉の羈絆(きはん)から脱するということである...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...これはとりもなおさず和歌はある点まで四季すなわち時候と深い関係をもっているがしかし無関係でも成り立ち得るのみならず恋、羈旅、無常などという強く人情を刺激する性質のものにはさらに季のものを必要としないということを証明しているのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...クリストフの狂暴な独立不羈(ふき)の精神に魅せられてしまって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不羈(ふき)独立等といふ...
中江兆民 「『東洋自由新聞』第一号社説」
...山陽の盛名とその不羈の生涯...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...してみれば放縦不羈(ほうじゅうふき)を生命とする芸術家ですらも時と場合には組織立った会を起し...
夏目漱石 「中味と形式」
...青年の客気に任せて豪放不羈(ふき)...
西田幾多郎 「或教授の退職の辞」
...羈旅漂泊の旅情歌を...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...不羈独立の地位を有しているのだから...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
...独立不羈(ふき)...
夢野久作 「鼻の表現」
...よそから来た羈旅(きりょ)の臣ではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分のこういう不羈(ふき)な性格の人間に常識的な支えをしてくれるために生れてきたような男に思われる...
吉川英治 「親鸞」
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