...肉体の羈絆(きはん)を脱した暁(あかつき)に於(おい)て...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...それは宗教が全く智的生活の羈絆(きはん)に自己を委(ゆだ)ね終ったからである...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...御情に羈(ほだ)されて...
巌谷小波 「こがね丸」
...一つは前にも述べた如く人に縋らずに独立不羈で商売をやって行きたいという信念からであった...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...「これでこそ新夫婦の住家らしい」と漸く松葉屋の羈絆を免れた照ちやんの身の上を喜ぶらしかつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...がそれが俳句になりますと四季の分類以外に出るものは一句もなく、たとい恋、羈旅、無常などを詠ずるとしましても必ずそれは季のものを詠みこむのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...羈旅(きりょ)等があって...
高浜虚子 「俳句への道」
...しかしてかの英国はなにがゆえにかくのごとくすみやかに封建の羈絆(きはん)を脱し...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...クリストフの狂暴な独立不羈(ふき)の精神に魅せられてしまって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...羈絆(きはん)を脱して自由を求むる本能性の溢れきったこの猛獣族を...
中里介山 「大菩薩峠」
...個人の行動が放縦不羈(ほうじゅうふき)になればなるほど...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...その狷介不羈(けんかいふき)な魂と...
野村胡堂 「楽聖物語」
...奔放不羈の自由を欲求してゐた...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...このような河野磐州の不羈奔放(ふきほんぽう)と思想的発展転化の基底にいきづくものは...
服部之総 「加波山」
...狷介不羈の風格であったことが知られている...
藤島武二 「画室の言葉」
...羈旅漂泊の旅情歌を...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...親のためには大きな羈絆(きはん)になりますよ」と抽象論としてお言いになる言葉を聞いてもお道理至極である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...徒負不羈之才(いたづらにふきのさいをおふ)...
森鴎外 「魚玄機」
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