...肉体の羈絆(きはん)を脱した暁(あかつき)に於(おい)て...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...放縦に大胆に、不羈(ふき)、専横(せんおう)に、心のままにして差支えない...
泉鏡花 「海神別荘」
...羈旅(きりょ)等があって...
高浜虚子 「俳句への道」
...迷の羈絆(きづな)目に見えねば...
高山樗牛 「瀧口入道」
...人間の仲間入りをして社会の羈絆(きはん)の中に暮そうと思えばこそ...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...窮屈な羈絆(きはん)の暑さのない所には自由の涼しさもあるはずはない...
寺田寅彦 「涼味数題」
...たとえばギリシア国がトルコの羈絆(きはん)を脱して独立国となりたるがごとき...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...しかしてかの英国はなにがゆえにかくのごとくすみやかに封建の羈絆(きはん)を脱し...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...彼らはその独立不羈(ふき)の信条にもかかわらず...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...フラマン人は西班牙(スペイン)政庁の羈絆(きはん)を脱するや最近十九世紀の文明に乗じて一大飛躍を試みたる国民たり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...山陽の盛名とその不羈の生涯...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...むしろ学校の羈絆(きはん)を脱して自由に読書するに如(し)くはないと...
西田幾多郎 「或教授の退職の辞」
...その羈絆から脱したり...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...その時までの記章(かたみ)にはおれが秘蔵のこの匕首(これにはおれの精神(たましい)もこもるわ)匕首を残せば和女もこれで煩悩(ぼんのう)の羈(きずな)をばのう……なみだは無益(むやく)ぞ』と日ごろからこの身はわれながら雄々しくしているに...
山田美妙 「武蔵野」
...また水戸志士の熱烈不羈(ふき)な能動性に感奮した...
山本周五郎 「新潮記」
...頼興の豪放不羈(ふき)な性格と...
山本周五郎 「風流太平記」
...独立不羈(ふき)...
夢野久作 「鼻の表現」
...よそから来た羈旅(きりょ)の臣ではない...
吉川英治 「新書太閤記」
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