...坊主頭の老人が木魚(もくぎょ)を叩(たた)いて阿呆陀羅経(あほだらきょう)をやっているのであった...
永井荷風 「深川の唄」
...阿呆陀羅経のとなりには塵埃(ほこり)で灰色になった頭髪(かみのけ)をぼうぼう生(はや)した盲目の男が...
永井荷風 「深川の唄」
...阿房陀羅経(あほだらきょう)であり...
中里介山 「大菩薩峠」
...阿房陀羅経(あほだらきょう)となって...
中里介山 「大菩薩峠」
...「馬鹿野郎、阿呆陀羅経って、奴があるか、――こんな解らない野郎でございます、なにぶん宜しく願います」平次は、一生懸命に頼み込んで、マゴマゴするガラッ八を促(うなが)し、いずれ稽古は明日の晩から、ということにして引揚げました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...阿呆陀羅経(あほだらきょう)みたいなお経をあげ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...阿呆駄羅経(あほだらきょう)だって無事に転がる気遣いは無え」「素(す)っ破(ぱ)抜(ぬ)いちゃいけませんよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...おれのような阿呆陀羅経(あほだらきょう)ならいざしらず...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...小さな木魚二つ持って阿呆陀羅経ばかり歌うこの座でたった一人の色物...
正岡容 「寄席」
...私は太平坊になつて残したかつぽれの名人初代梅坊主の阿呆陀羅経のレコード「ないものづくし」「日露戦争虫づくし」「出鱈目」「鳥づくし」の四種を愛蔵してゐるが...
正岡容 「寄席風流」
...梅坊主が阿呆陀羅経のベテランであつたとて不思議はない...
正岡容 「寄席風流」
...それは阿呆陀羅経の切り節直前の手法を踏襲してゐるのである...
正岡容 「寄席風流」
...阿呆陀羅経、俗にちよぼくれと唱へて、豆木魚には早間の三味線...
正岡容 「寄席風流」
...ジヤズ化された阿呆陀羅経は「笑の王国」が採上げて...
正岡容 「寄席風流」
...『一切如来大秘密王微妙大曼拏羅経(みみょうだいまんだらきょう)』一には...
南方熊楠 「十二支考」
......
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...これがホンマの阿呆陀羅経(あほだらきょう)だよ……スカラカ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...聾唖(おし)の木魚の阿呆陀羅経だよ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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