...盗難に罹つた者があるのは...
芥川龍之介 「猿」
...』『そんでヤハアお常ツ子も罹つたアな...
石川啄木 「赤痢」
...その後カションはいかなる病気(びょうき)に罹(かか)りけん...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...現代人の多くは神経衰弱症に罹(かゝ)つてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...不幸(ふかう)なるハイネは數年間(すうねんかん)中風(ちゆうぶ)に罹(かゝ)つて臥(ふ)してゐた...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...近所の交番へ泥(どろ)まみれになった罹災者(りさいしゃ)が二三人も逃げて来たと聞いて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...これ良心の麻痺(まひ)病に罹(かか)りたるなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...病気に罹りました...
豊島与志雄 「古木」
...安政中北里災ニ罹リ一時仮館ヲ此ニ設ク...
永井荷風 「上野」
...随分強い神経衰弱に罹(かゝ)つてゐると注意した...
夏目漱石 「それから」
...よく耐うる人は強き人ドイツの先帝フリードリヒ陛下が不治の病気に罹(かか)りて数日間病床に呻吟(しんぎん)し...
新渡戸稲造 「自警録」
...近年中風に罹(かゝ)つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ひそかに注意して見ると弟の仇たる某紳士が神経衰弱に罹って役所を休んでしまう...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...ルグランは例の熱中する発作――発作とでも言わなければほかになんと言おう? ――に罹(かか)っていた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...病気に罹(かか)るとか...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...漁師ジクッスの網に罹(かか)り...
南方熊楠 「十二支考」
...榛軒は十月に大病に罹つて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...風邪に罹つたことがなく過ぎたのを...
吉川英治 「折々の記」
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