...結婚後四ヶ月目に中耳炎に罹り...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...関節炎に罹(かか)って腰が立たなかった時も元気は頗(すこぶ)る盛んで...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...坑夫たちが仕事をしている間にしばしば罹病することは...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...一度脳溢血に罹(かか)ると...
谷崎潤一郎 「鍵」
...これは彼女が普通の人よりもそれに罹り易(やす)い体質を持っている証拠です...
谷崎潤一郎 「途上」
...罹災の経験によっても知ったのであろう...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...三カ月も床につくような重い病気に罹(かか)るのを待つより外に仕様がないわけである...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...所が不幸にも余は「土」の完結を見ないうちに病氣に罹つて...
長塚節 「土」
...この反動に罹(かか)り易(やす)い兄の気質をよく呑(の)み込んでいた...
夏目漱石 「行人」
...アンニユイに罹(かゝ)ると...
夏目漱石 「それから」
...三敬太郎(けいたろう)はこの瘠(や)せながら大した病気にも罹(かか)らないで...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...当年とって一歳だから人間がこんな病気に罹(かか)り出した当時の有様は記憶に存しておらん...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...舎弟は四肢(しし)凍傷(とうしょう)に罹(かか)り...
野中到 「寒中滞岳記」
...神経衰弱に罹(かか)ったので...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...罹災者の姿となつて越して来ようとは...
原民喜 「小さな村」
...一種の神經衰弱に罹つたところの病人は...
堀辰雄 「恢復期」
...肚の据らない臆病な人間の罹る病気なんだよ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...壽阿彌の墓は香華(かうげ)未だ絶えざるに厄に罹(かゝ)つて...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
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