...そうして罹災民諸君は狭い入口から...
芥川龍之介 「水の三日」
...君は仏教の中毒と儒教の中毒で大病に罹っている...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...態々(わざ/\)あんな殺生病に罹(かゝ)るなざ気の毒なもんだ...
薄田泣菫 「茶話」
...彼がホームシックに罹(かか)ったのも...
谷崎潤一郎 「細雪」
...無病息災を売物のようにしていた妹婿の吉田が思いがけない重患に罹って病院にはいる...
寺田寅彦 「障子の落書」
...急にジフテリアに罹(かか)って...
徳田秋声 「黴」
...從つて罹病した和蘭人が内外の治療...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...猫(ねこ)は辛(から)い鹽鮭(しほざけ)を與(あた)へれば腰(こし)が利(き)かない病氣(びやうき)に罹(かゝ)ると一般(ぱん)にいはれて居(ゐ)るので卯平(うへい)が腰(こし)を惱(なや)んで居(ゐ)るのを稀(まれ)には猫(ねこ)の祟(たゝり)だと戯談(じようだん)にいふものもあつた...
長塚節 「土」
...悪い病気に罹(かか)って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一年前から軽い中風に罹(かか)って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二週間でいいから飢ゑた気持を忘れて暮せたら……何しろ罹災以来ずつと飢ゑとほしなのだからね」彼とその友とはお茶の水駅のホームに立つてゐた...
原民喜 「氷花」
...徳川家で此年の初に将軍家定が渋江抽斎と同じ病に罹り...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...誰も罹(かか)らずにはいられませんね...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それ故意識の毒に罹る場合がないのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...それから大正三年の夏に脊髄病に罹(かか)って大正五年の秋まで足かけ三年の間私に介抱されたあげく肺炎で死んだ...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...主人公の婆さんは三十いくつかの年に罹(かか)った熱病以来...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...よくジフテリヤに罹(かか)った子供が...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...思わぬものへ罹(かか)ったような気がする...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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