...吐血(とけつ)の病に罹(かか)ってしまいました...
芥川龍之介 「報恩記」
...先頃ふと大病(たいびょう)に罹(かか)った者があると聞いて...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...或は天災に罹りて貧に陥るあり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...我々普通一般の人間も多少この病気に罹つて居らぬ者は無い様である...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...先年ドイツ国ベルリンの大学で学生中に花柳病に罹つて居ない学生の稀なるを知つて大に愕き...
丘浅次郎 「人類の将来」
...マラリア熱に罹ったことがあり...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...全く文字どおりの着のみ着のままという罹災者は一人も無く...
太宰治 「やんぬる哉」
...一般罹災(りさい)民の臨時休憩所に当てられていた一室に収容されて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...空襲によってこの辺一帯が罹災した折に...
豊島与志雄 「崖下の池」
...あの辺一帯は空襲により罹災して...
豊島与志雄 「白藤」
...自宅でまた罹災した...
豊島与志雄 「紫の壜」
...ところが、彼は罹災以来、八幡村で次兄の家に厄介になつてゐて、飢ゑに苛まれ衰弱してゆく体を視つめながら、漠然と何かを待つてゐたのである...
原民喜 「氷花」
...爆心地で罹災して毛髪がすつかり脱けた親戚の男は...
原民喜 「火の唇」
...其袂草の毒に感じて大患に罹りたることあり...
福沢諭吉 「新女大学」
...言わばこの獣は人間に窃盗狂(クリプトマニア)に罹ったように心性が窃みの方に発達を極め居るのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...その夢中遊行の発作に罹(かか)っている最中に限って...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...村重の毒手に罹(かか)って獄中にある官兵衛様のお命は到底これを保(ほ)し難(がた)いであろう」これが家中一党の者が方針をきめるに先だっての悩みであり...
吉川英治 「黒田如水」
...恐水病にでも罹(かか)っているようなこの犬に咬みつかれて...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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