...もうこれからは永久に手を觸れることを罷めるつもりで...
阿部次郎 「合本三太郎の日記の後に」
...健が四月に罷めると言ふのは予々(かねがね)聞いてゐた為であらう...
石川啄木 「足跡」
...健が四月に罷めると言ふのは豫々聞いてゐた爲めであらう...
石川啄木 「足跡」
...健が一箇年だけで罷めるといふのは...
石川啄木 「足跡」
...「事によつたら断然小樽行を罷めるかも知れぬ...
石川啄木 「悲しき思出」
...古川が罷めると間もなく自分も辞職してしまった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...罷めるときは、こうは温和な顔付にはゆかなかった筈だ...
海野十三 「深夜の市長」
...「そのうち会社を罷めるかも知れない」と...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...今年一杯で罷めると云うことに極まりました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...そこでお役を罷めるのなら...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...職を罷めるか罷めないかは自分の自由だが...
豊島与志雄 「道化役」
...普通三年位で罷めるものでありますが...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...もっとも僕の方で罷めなけりゃ向うで罷めるだけなんだからね...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...三年越と云やあ僕にしちゃ長い方でさあ」敬太郎は罷めるが好かろうとも罷めないが好かろうとも云わなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...茶山の手紙に書かれた時は職を罷める前年で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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