...老衲(ろうのう)自らその方と法験(ほうげん)を較べに罷(まか)り出(いで)た...
芥川龍之介 「邪宗門」
...千早先生に罷められては誠に困る...
石川啄木 「足跡」
...多くは同盟罷工のことに使はれてゐるやうです...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...所謂直接行動とは議會政策を否認し總同盟罷業破壞暗殺等の手段を以て其目的を達せんとするものにして...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...大同盟罷業がピツパアグに勃発した...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...しかももうとうにその罷工が済んだように書いてある...
大杉栄 「日本脱出記」
...百姓ども斯くの如き始末故、詮方なく親兄弟、妻子等引連れ、他國へ罷越し、乞食致す者、男女すべて千七百三十餘人、潰家八百八十餘軒、其外寺院十一ヶ寺、大破致し候』とあるにても、汚吏の暴行、領民の慘状は知らるべし...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...お春が罷(や)められて雪子が任に当るようになったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...責めを引いて会社を罷(や)めてから...
徳田秋声 「足迹」
...なほまた愚僧が先年寄宿罷(まかり)あり候芝山内青樹院の様子につきては...
永井荷風 「榎物語」
...放逸にして禁制し難し……どうだ藤井! 景気の好いお経だらう……心猿跳るを罷めず...
牧野信一 「鏡地獄」
...「牧野を罷めさせることはない...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...私悴良安儀明廿八日初而御目見被為請候に付召連可罷出処...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...当地へ罷越(まかりこし)候えども...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...その最後の島袋氏が知事の命(めい)で罷免(ひめん)された時は...
柳宗悦 「沖縄の思い出」
...大学が国老罷免になったあとだから...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...彼は日本人紡績会社に罷業が起ると...
横光利一 「上海」
...すぐ御前へ罷(まか)るようにとつたえ...
吉川英治 「私本太平記」
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