...一度も罷業(ひぎょう)という字に出会いません...
芥川龍之介 「河童」
...健が四月に罷めると言ふのは豫々聞いてゐた爲めであらう...
石川啄木 「足跡」
...(役場の方は四ヶ月許りで罷(や)めて了つた...
石川啄木 「赤痢」
...或時は主人の店火災に罷(かゝ)りし為め余の働口一時途切れ...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...今茲(ことし)は病院の方を罷(よ)さして...
徳田秋声 「足迹」
...彼が軍職を罷(や)めるといふことも...
徳田秋声 「町の踊り場」
...下田見物のため罷(まか)り越せしと申せども...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...故に又た伯にして仮りに政党首領たることを罷むることありとするも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...同盟罷業事件のために免職させられた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「読み上げます」私領琉球国へ滞留罷在候異国人共之儀に付而者(ついては)...
直木三十五 「南国太平記」
...負けるから罷(よし)にしろと云(いい)て止(と)めて居た位だから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...こゝを罷(や)めたいと思へば...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...幇間を罷めて後、鍋屋横町に待合茶屋を出した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...僕老耄相増候得共、先々頑健罷在候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...次で免罷(めんひ)の報に接した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...街の大きな店はたいてい店員の罷業で戸を降ろしている...
横光利一 「欧洲紀行」
...お祝の辞を兼(か)ね今日(こんにち)これへ罷(まか)りくだりました私は...
吉川英治 「私本太平記」
...大目附伯耆守の宅に罷越(まかりこ)し...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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