...背盟(はいめい)の徒を罵りはじめた...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...声々に罵り交しました...
芥川龍之介 「邪宗門」
...彼は昨日(さくじつ)「小咄(こばなし)文学」を罵り...
芥川龍之介 「病牀雑記」
...有体に言うと今の文人の多くは各々蝸牛の殻を守るに汲々として互いに相褒め合ったり罵り合ったりして聊かの小問題を一大事として鎬を削ってる...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...大声を揚げて罵り喚き立て...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...とうとうひどい野卑な罵り言葉を吐き出した...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...お互を打擲(ちやうちやく)し合ふまで罵り交はさなければ止まないやうな日はこの二人の間には珍らしくなかつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...園田男は其内閣を認めて帝國の國體を破壞するの内閣なりと罵り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...罵り騒いでいる方向に飛んで行きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...地団駄を踏んで罵りわめくのです...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...喚き声や罵り声に急きたてられながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...前の浜に死人があると罵り合ふ声が聞こえる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...友人の浅学無識を罵り...
正宗白鳥 「空想としての新婚旅行」
...我が父はわれ等はらからに對して曾て一度(ひとたび)も怒り罵りし事なく...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...と云ったのが導火線になって十二三人の口からは火の様な罵りが吹き出た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...強制的に従軍させられた従軍文士を戦犯として罵りさわいだのよりも...
三好十郎 「恐怖の季節」
...悪しざまに罵りたまうことあたわざるべし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...二人は寝てまでも「貴様は国賊だ」「何が国賊だ」と罵り合いながら睡ったというんだが...
夢野久作 「無系統虎列剌」
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