...いつまでも犯人が発見されずとも誰も警察の無能を罵(ののし)るものはなかった...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...「馬鹿な野郎だ」ひとを罵(ののし)るみたいに自分を罵っていた...
高見順 「いやな感じ」
...母の怒罵(どば)をさける為と...
田中英光 「オリンポスの果実」
...声を励まして罵(のゝし)ったので...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...△馬鹿と罵られても私は怒らない...
種田山頭火 「其中日記」
...汝また他の者戰場逃げ去らば必ず之を罵らん...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...二人はお互にさんざん口汚く罵りあいました...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...一生懸命で何事をか言い罵(ののし)っているところです...
中里介山 「大菩薩峠」
...衛律は蘇武が鉄火の罵詈(ばり)に遭(あ)い...
中島敦 「李陵」
...今は守銭奴計りだ」と吐き出すやうに現代人に対して辛辣な罵言をあびせかけた...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...彼を僕が憎むかの如き誤解から罵倒を返して立ち去つた...
牧野信一 「凩日記」
...「やい」とか「しゃらくせえまねをするな」というような罵(のの)しり声は...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...彼等が学生や腰弁時代に口を極めて罵っていた...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...嘲罵の巧妙さを直感して快がっている...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...独逸の学問芸術までを罵ったりする軽佻な識者の多い日本に...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...身をふるわせて罵った...
吉川英治 「三国志」
...あらゆる悪罵(あくば)を浴びせかけた...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼の逞ましい精神が腐敗せる社会に投げつけた烈しい痛罵(つうば)譴責(けんせき)の声が...
米川正夫 「クロイツェル・ソナタ」
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