...彼の眼中に在るものは唯彼を嘲罵する世界の批評家のみであつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...罵(ののし)る声...
海野十三 「暗号の役割」
...けれども中にはまた頭から人生を俗世界と罵って...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...宗政さまの身命を賭しての罵言も...
太宰治 「右大臣実朝」
...酔ぱらひが互に声を張り上げてその相手を罵つてゐるやうなものである...
田山録弥 「雨の日に」
...小商人は口汚なく罵り立てる...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...おれ達には不必要だと罵つた...
永井荷風 「鴎外先生」
...まあ言ったものさ……」この思いきった道庵の罵倒に...
中里介山 「大菩薩峠」
...仇敵のやうに痛罵してゐる...
萩原朔太郎 「宿命」
...八百屋連の御用聞(ごようきき)たちが往来のものに交って声高(こわだか)に罵(ののし)りちらして...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...ここで何か烈しい言葉で君を罵っておいて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...表――即ち舞台奥を何か罵り騒ぎながら走り過ぎて行く多勢の人の足音...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...たちまちに罵(ののし)りと呪(のろ)いの声を浴びたのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...田舎臭いと罵ったりして...
柳田国男 「故郷七十年」
...罵詈(ばり)でも毒舌でも...
吉川英治 「江戸三国志」
...漫罵愚弄(まんばぐろう)して彼の怒りを駆ろうとするのは...
吉川英治 「三国志」
...波のごとき群集はのべつ揺れ騒ぎながら一ト勝負ごとにさかんな喝采(かっさい)や罵声(ばせい)を舞台の力士へ送っていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そう罵(ののし)ったかと思うと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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