...無情にも罵詈(ばり)を浴せかけた上で...
芥川龍之介 「さまよえる猶太人」
...「憎つくき僧徒の振舞」とかたみに低く罵(のゝし)りつ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...ボル派のあの大学生崩(くず)れに俺が罵(ののし)られたときも...
高見順 「いやな感じ」
...忿(いか)って兄の所へいって兄を責め罵った...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...怒罵(どば)に短し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...辛辣の趣味あり如何なる大嘲罵の言も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...この屋敷のまわりを走り廻る捕手の者が罵り合う声であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...浦々の人が浜辺に出て指さし罵(ののし)りさわぐ面(かお)の色を見ても...
中里介山 「大菩薩峠」
...狷介(けんかい)にして善く罵(ののし)り...
中島敦 「斗南先生」
...『學者は論理學を刻み出す器械だ』と罵つたが...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...おそらく私が恵まれた凡ゆる罵りや憤懣の修辞句は悉く「ゾイラス」一篇の中に注ぎ尽してしまつたゝめの...
牧野信一 「ゾイラス」
...清水の花壇の中へ埋めて置いたじゃないか」と声高に罵るようになる...
正岡容 「我が圓朝研究」
...世人は唾して不徳を罵(ののし)るであろう...
吉川英治 「三国志」
...わが利刃(りじん)を試みてから広言を吐け」と罵り返し...
吉川英治 「三国志」
...面罵(めんば)するような激語がずいぶん見える...
吉川英治 「新書太閤記」
...そちは」「ばかだ! あなたは」ふたりは罵(ののし)りあいながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...と罵倒(ばとう)して気を吐いた快男児覚明(かくみょう)も...
吉川英治 「親鸞」
...黄金と虚栄とを怒罵の下に葬った...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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