...公衆道徳を傷(きずつ)ける虞(おそれ)ある以上はバ氏に罰金を課するが至当だ」と云ふやうな調子であつた...
芥川龍之介 「リチヤアド・バアトン訳「一千一夜物語」に就いて」
...毎春京都で開かれた美術協会の展覧会に出された〈罰〉という絵だ...
上村松園 「土田さんの芸術」
...見付かれば懲罰(ちょうばつ)ものであった...
梅崎春生 「幻化」
...正造はついに懲罰委員に附せられることになった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...『西遊記』の怪物孫悟空が刑罰のために銅や鉄のようなものばかり食わされたというお伽話(とぎばなし)はあるが...
寺田寅彦 「鉛をかじる虫」
...「罰金で済むんでしょうね」「さあ...
戸田豊子 「歩む」
...悪いいたずらをすると罰が当るぞよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...武藤山治とかいう人が「議会は最も能率の上らぬ機関だ」とかいって懲罰になったということを聞いて...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...仕事の選(え)り好みをすると罰が当るぞ」「ヘエ――」「世間でそう言っているぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...罰金を収めるために...
火野葦平 「花と龍」
...殊に軍陣の刑罰に財産刑を用いるというのは...
穂積陳重 「法窓夜話」
...またはこれを罰し得る実力と決心とがあるかどうかを考えた上で...
穂積陳重 「法窓夜話」
...罪人の第一の刑罰は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...刑罰にあった人の家にあったのを没収した本が...
柳田国男 「故郷七十年」
...いつも会計をむこう持ちにして飲んでいる罰だとおもったりして...
山之口貘 「酒友列伝」
...軍罰に処さるるも...
吉川英治 「三国志」
...罰(ばち)が中(あた)ろう)と思わず身がふるえて来たのである...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...こっちは、罰を免れたので、相変わらずきょとんとしている...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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