...危くお二人を此処に置去りにするところでしたよ...
石川啄木 「道」
...あわてて彼らを置去りにしたまま逃走せるものの如し”この報告が間違っていることは...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...彼は水戸をどうしてあそこへ置去りにしたのか...
海野十三 「地球発狂事件」
...グレーと置去り人とをつれて出発し...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...その置去り人は見て見ぬ振りをしていたのであった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...馬車がそれの轢いた負傷者を置去りにしてそのまま駆けてゆくということはよくあることであったし...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...置去りを食った海賊たちは...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...わたしのお客は人を置去りにして向(むこう)の方へ歩いて行くんじゃないの...
永井荷風 「ひかげの花」
...お照は不届(ふとどき)至極(しごく)な親爺(おやじ)の量見違いから置去りにされて唯一人世の中へほうり出された娘である...
永井荷風 「雪解」
...置去りになすったり...
中里介山 「大菩薩峠」
...一晩たりとも置去りにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...置去(おきざり)にされたと云う事が分った...
夏目漱石 「坑夫」
...可愛想(かあいさう)に足(あし)が痛(いた)くて歩(ある)かれないと言(い)ふと朋輩(ほうばい)の意地惡(いぢわる)が置去(おきざ)りに捨(す)てゝ行(い)つたと言(い)ふ...
樋口一葉 「わかれ道」
...「これだもの……大切なお客様を置去りにしておいて」「だッて貴君(あなた)があんな事をなさるもの」「どんな事を」ト言いながら昇は坐ッた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...さてこそ置去り……と思うと...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...女子供の足弱を置去りにすることがあったならば...
穂積陳重 「法窓夜話」
...外遊中病で置去られ...
南方熊楠 「秘魯國に漂著せる日本人」
...行軍のものすべてを置去りにして...
吉川英治 「新書太閤記」
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