...置き物の陰からか...
有島武郎 「或る女」
...床の間の唐紙一と幅に寫したどこかの石碑の銘や大きな鐵製の鶴の置き物や...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...置き物に祭り上げられるだけで一向花々しい成功もしなかったようだ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...まるで置き物のように天井に向いて嘯いていた...
海野十三 「深夜の市長」
...美しいゾウの置き物でした...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...よしありげな刀剣(とうけん)、甲冑(かっちゅう)、置き物、手箱の類、びょうぶ、掛け軸などが、ところせましとならんでいるいっぽうのすみに、高さ一メートル半ほどの、長方形のガラス箱が立っていて、その中に、問題の観世音像が安置してあるのです...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...仏様だの、置き物だの、手間(てま)の掛かった、品(ひん)の好い、本当の彫物(ちょうこく)をこしらえるんで、あんな、稲荷町の荒っぽいものとは訳が違うんだ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...貿易品的な置き物のようなものの注文が大分師匠の許(もと)に来るようになった(その頃は貿易といわず交易といっていた)...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...その頃は木彫りの置き物一個三十円から...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...床の間の置き物みたいな私たちの宿命を...
太宰治 「古典風」
...見事な石の置き物は...
太宰治 「古典風」
...これは富士山の置き物で...
太宰治 「新釈諸国噺」
...老母は瀬戸の置き物のように綺麗に...
太宰治 「火の鳥」
...床の間の置き物みたいな奴ではないな...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...河馬の置き物を見つけ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...椅子の前には置き物の卓が二つあって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...置き物の台、弾(ひ)き物、吹き物の楽器は蔵人所(くろうどどころ)から給せられたのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...置き物を一つか二つに限った清楚な座敷をながめて...
和辻哲郎 「藤村の個性」
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