...仕舞って置くにしても置き所もなし...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...在り来たりの世帯道具は置き所のない家であるだけ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...一体この置き所も悪いものですから」と云った...
寺田寅彦 「ある日の経験」
...眼の置き所が違うからだった...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...心の置き所も知らず...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...先(ま)ずやっと身の置き所があるという程度の部屋であった...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...まず第一に困ったのは置き所だね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「それで置き所だけは出来た訳だが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...してこの差の起こるゆえんはまったく心の置き所が異なるからである...
新渡戸稲造 「自警録」
...物の置き所も、してある室内の装飾も、以前と何一つ変わっていないが、はなはだしく空虚なものに思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「数珠(じゅず)の置き所も知れなくしてしまった」と両手を擦(す)り合わせて絶望的な歎息(たんそく)をしているのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「つれなさを昔に懲りぬ心こそ人のつらさに添へてつらけれ『心づから』(恋しさも心づからのものなれば置き所なくもてぞ煩ふ)苦しみます」「あまりにお気の毒でございますから」と言って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...身の置き所もない気がした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...知らない所に置き所があったんじゃないかと思うほどで...
柳田国男 「故郷七十年」
...僕は真紀子さんの置き所に苦しんだ揚句...
横光利一 「旅愁」
...生い立ちの置き所によれば...
吉川英治 「親鸞」
...身の置き所もない庵室だった...
吉川英治 「親鸞」
...ついに身の置き所もなくて...
吉川英治 「平の将門」
便利!手書き漢字入力検索