...死人の置き場が別に隔離室の建物のはづれに建つてゐて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...絹高帽(シルク・ハット)の置き場処は...
谷譲次 「踊る地平線」
...幾はその時位自分の身の置き場のない思をしたことはなかつた...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...箪笥の置き場所を...
田山花袋 「田舎教師」
...整理をしたり置き場を換えて見たりしていた...
徳田秋声 「足迹」
...笹村は机の置き場などを幾度も替えて見たり...
徳田秋声 「黴」
...もうからだの置き場所がなくなるのであった...
徳永直 「白い道」
...前方に少し右手に当たって建築材置き場が見えた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...このコークス置き場も危険になった...
永井隆 「長崎の鐘」
...足の置き場もない思いをして呆然(ぼうぜん)と立ちました...
中里介山 「大菩薩峠」
...金の置き場所を人に隱さうともしない氣風の人でした」順八は苦笑ひするのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...身の振り方を考える遑(いとま)もないうちに身の置き場をうしなっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...持ち歩む事ならず乾いた置き場所もない故...
南方熊楠 「十二支考」
...いろ/\の機械が置き場もなく造船所の海岸に転(ころ)がつてゐることなどを彼は話して聞かせた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...ひび置き場の蔭でお繁を見つけ...
山本周五郎 「青べか物語」
...石置き場は広いし水のそばだから...
山本周五郎 「柳橋物語」
...私も軽部が怒れば怒るほど自分のつまらなさを計っているような気がして来て終いには自分の感情の置き場がなくなって来始め...
横光利一 「機械」
...この大家内の中では身の置き場がないような姿をしていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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