...僕は自分の下駄(げた)を履(は)く為に下駄の置き場所へ行つたのである...
芥川龍之介 「拊掌談」
...死人の置き場が別に隔離室の建物のはづれに建つてゐて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...牛置き場の柵をとび越え...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...棚田の仕置き場の僧侶に限った話ではありません...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...御牧は部屋の飾り付けやら箪笥(たんす)鏡台の置き場所やらについて幸子たちと相談するついでに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今では全く書物の置き場所が苦になつてゐるのである...
土田杏村 「私の書斎」
...車置き場でぼーっとしていると...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...わたしの身の置き場もないようにしてしまうだろう...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼は自分の躯の置き場所に苦しむように感じた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...畑地や建築材置き場や古い建物はもうなくなってしまっている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ユルシュリーヌの建築材置き場の中にははさみ虫...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...室の主人は、今、腕組みをしている手をほどいてみたが、別段、深い冥想(めいそう)の底から、安祥として、現世の色界(しきかい)に戻って来たという足なみでもなく、そうかといって、退屈しきって、所在なさに、四肢の置き場と、顔面筋肉とを、無意味に変化させてみようというのでもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...金の置き場所を人に隱さうともしない氣風の人でした」順八は苦笑ひするのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おなじく台所用の置き場...
羽仁もと子 「女中訓」
...持ち歩む事ならず乾いた置き場所もない故...
南方熊楠 「十二支考」
...尚侍は恥ずかしくて顔の置き場もない気がした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ひび置き場の蔭(かげ)でお繁を見つけ...
山本周五郎 「青べか物語」
...この大家内の中では身の置き場がないような姿をしていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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