...壻(むこ)を置き去りにして情夫の後を追いかけて来たのだということでした...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...老人などは置き去りにして勇往邁進するより外に仕方がないが...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...どんどん私を置き去りにして席へ戻ってしまいました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...あすこには僕の置き去りにしてきた生活がある...
田畑修一郎 「石ころ路」
...このように死にかけた犬は置き去りにして...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...一人々々王を置き去りにして...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...」「わたしは友達を置き去りにして出て來たんです...
永井荷風 「畦道」
...女房の実家(さと)へ置き去りにして来た娘に逢ったんだ...
永井荷風 「雪解」
...ややともすると自分を置き去りにして先へ行きたがります...
夏目漱石 「行人」
...自分を置き去りにして...
夏目漱石 「坑夫」
...斜掛(はすか)けの胴を置き去りにして行ったのである...
夏目漱石 「三四郎」
...向うへ置き去りにして来た借金が三口とかあるうちで...
夏目漱石 「それから」
...もしここの亭主が詐欺師(さぎし)であって我輩を置き去りにして荷物だけ取って行ったとすれば我輩はアンポンタンの骨頂でさぞかし人に笑われるだろうと気がついた...
夏目漱石 「倫敦消息」
...客があっても取次に出ないくらい心を置き去りにしているんだから大丈夫ですよ」「や...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あなた私を置き去りにして余んまり水臭いぢやありませんかと云ふと...
楢崎龍、川田雪山 「千里の駒後日譚拾遺」
...足弱の爺さん婆さんを置き去りにして...
本庄陸男 「石狩川」
...あのときにお店に置き去りにして來たやうであつた...
室生犀星 「はるあはれ」
...生れて間もない娘を置き去りにして亭主が逃げてしまったので...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??