...いろいろ災難を防いであげました」世の中に身の置き処がなくなった焦生は...
田中貢太郎 「虎媛」
...昼のうちは横になったなりに体の置き処のないようにしているが...
田中貢太郎 「庭の怪」
...報道材料の選択、場面の大小、強調の置き処、標題の付け方、其の他はすでに報道を一つの匿された解釈に基けている...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...文学という概念がそのアクセントの置き処を...
戸坂潤 「思想としての文学」
...夫が私の身の置き処のようなものだ...
戸坂潤 「日本の民衆と「日本的なるもの」」
...一度(いちど)商売したものは辛抱の置き処が違ふ故当人いかほど殊勝の覚悟ありても素人(しろうと)のやうには行(ゆ)かぬなり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...身の置き処もなく悶え狂うた...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...たまたま葉茶壺やありとも知らで行く嵐 宗因天も酔りげにや伊丹(いたみ)の大灯籠 同白露や無分別なる置き処 同蛇柳や心のみだれ飛鳥(あすか)風 露草の如きありといへども...
正岡子規 「古池の句の弁」
...自分の魂の醜くさをまざまざと眼の前の絵姿の上に見せつけられて後悔慚愧(ざんき)に身の置き処もなく...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...狼籍(ろうぜき)の限りを尽して身の置き処無きまゝに...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...全体から見てはいいけれども焦点がハッキリしない……重点の置き処がズレている...
夢野久作 「能とは何か」
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