...三千子の死体を切断して罪深い悪戯(あくぎ)をやった男とが...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...罪深い業でございますが...
田中貢太郎 「尼になった老婆」
...現にわしのようにそなたと同じく罪深い人間が...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...罪深い妄想(もうそう)や思考や誘惑...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その愛を罪深い不条理なものだと考えて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この尻尾のない老いぼれ鼠とあの美しい夫人との罪深い関係の秘密もきっと知っているだろう...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...罪深いわしどもにこんな不仕合せを下さるだね? この世の中はこのとほり碌でもねえものだらけなのに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...「さまよひ歩いた、罪深い、しかし今は安息を求め悔いてゐる人間、その心の平和と生命の再生を齎らしてくれるこの優しい、慈悲深い、親切な人を永久に自分の傍に引き留めておく爲めには世の褒貶(はうへん)を冒して差支ないでせうか?」私は答へた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それが私にまるで自分のことを罪深い女かなんぞのように怖れさせ出しているだけなのだ...
堀辰雄 「菜穂子」
...「罪深いプライドだよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...熟らぬ果物を無駄にすることが如何に罪深い悪徳であるか! といふことを因果に律して物語つた...
牧野信一 「蔭ひなた」
...親の死よりも罪深い恋人関係の人の死のほうに苦痛を多く覚えていますのさえみずから情けないことだと思っています」こう言って泣く薫に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...日本が神の国において罪深いものとして見られる事は...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...日本が神の国において罪深いものとして見られる事は...
柳宗悦 「民藝四十年」
...罪深い者の救いにこそ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...妾の罪深い生涯を弔(とむら)って頂こうと思って...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...つらい役目とも罪深いこととも思っていなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...女隠しなどは罪深い...
吉川英治 「新・水滸伝」
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