...あるいは罪のない問答の前に娑婆苦を忘却した宣教師のように小さい幸福を所有していた...
芥川龍之介 「少年」
...この罪のない子供の言うことを聞いてやっておくれ」と...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「はだかの王さま」
...もう一度ああ云う罪のない二人になって見たいと...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...あなた様のような罪のないお稚児に...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...あれは最も罪のない宣伝方法に属する...
寺田寅彦 「神田を散歩して」
...話は罪のないことばかりで...
徳田秋声 「新世帯」
...罪のない唄ですね...
中里介山 「大菩薩峠」
...罪のないのに南泉坊に切られたり...
中里介山 「大菩薩峠」
...その中で比較的罪のない例をあげてみよう...
中谷宇吉郎 「琵琶湖の水」
...狼(おおかみ)のごとき心を罪のない羊に向けたのです...
夏目漱石 「こころ」
...お吉に罪のない証拠さ」何という明察...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...罪のない人間をどうやって引っ張りこむかを研究しようとしたのだ! さて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...私たちの罪のないことを認めて下さるのよ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その面前でジプシーらには罪のないことを宣告した上...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...何にも知らない様にしてせっせと人の仕事に口を出して町まで汗だくだくで日参して居る罪のない主人を見た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...何という罪のない可笑しさでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ぴしゃり! とやる罪のない癖があるのだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...十みんなで罪のない遊戯(ゆうぎ)をしている...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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