...魂を彼のミケランジエロが世に罕(まれ)なる丹青の力もて此堂の天井と四壁とに現ぜしめたる幻界に馳せたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
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上村經吉 「海島冐險奇譚 海底軍艦」
...単純なるもの殆んど罕なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...同時に之を見得ること甚だ罕に...
高木敏雄 「比較神話学」
...先生は罕(まれ)に見る訥弁であつた...
辰野隆 「浜尾新先生」
...罕有全者(まったきものあることまれなり)...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...古今亦罕に觀るの異彩たらずむばあらじ余は必ずしも彼れの剛愎を辯護せむとするものに非ず剛愎は如何なる場合に於ても...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...われその頃外国語学校支那語科の第二年生たりしが一(ひと)ツ橋(ばし)なる校舎に赴(おもむ)く日とては罕(まれ)にして毎日飽かず諸処方々の芝居寄席(よせ)を見歩きたまさか家(いえ)にあれば小説俳句漢詩狂歌の戯(たわむれ)に耽り両親の嘆きも物の数とはせざりけり...
永井荷風 「書かでもの記」
...而シテ東山ノ清秀温雅ニシテ峻ナラズ峭ナラズ望ンデ愛ス可ク登テ樂ム可キガ若キ者ハ世ニ其匹ヲ罕トス...
永井荷風 「十年振」
...そのかつて劇場に来(きた)り看(み)る事の何故に罕(まれ)であったかという事よりも...
永井荷風 「十日の菊」
...それより前に欧州人が実物を見る事極めて罕(まれ)だったから...
南方熊楠 「十二支考」
...早鍋世に極めて罕(まれ)に...
南方熊楠 「十二支考」
...けだし馬ほど生殖力の限られた動物罕(まれ)なり...
南方熊楠 「十二支考」
...論語子罕篇の語...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...此地方が内蒙古の達爾罕(ダルハン)王旗下に属し...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...一つ飛んで子罕(しかん)のほぼ連続した七篇がある...
和辻哲郎 「孔子」
...(ちょうどこれに答えるように子罕篇では顔淵の孔子讃美の辞を録しているが...
和辻哲郎 「孔子」
...孔子の体験経歴を主題とする述而・子罕の二篇のみである...
和辻哲郎 「孔子」
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