...罐の口を覗いて見ると...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...その途端に番頭の薬罐頭め...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...薬罐(やかん)のくらくら煮立っているのが...
岩野泡鳴 「耽溺」
...汽罐の前方を廻って反対側の框(フレーム)に匐(は)いつくばっていたに違いない...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...これは罐がちやんと口が切つてあるんですね...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...藥罐の湯を柄杓で汲んでは...
高濱虚子 「横山」
...しょっちゅうお前に花束を届けて来る薬罐の先生さ……ザグヴォーズキンよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「マリ・デル」
...それには文部省の新婚間もない事務官などを罐づめにして...
中井正一 「図書館法楽屋話」
...例の大カバンの中から罐詰のソオセイジを取り出したり...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...――郷土望景詩――告別汽車は出發せんと欲し汽罐(かま)に石炭は積まれたり...
萩原朔太郎 「氷島」
...座員の一人は紫色の瀬戸ひきの薬罐(やかん)をさげていった...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...あわれ生新しい汽罐(きかん)も両輪もはぎとられて...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...」「どこまで行くんですッ!」私はもう両手を罐詰の箱にかけていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...アラスカのクエンスローにあるベーリング会社の罐詰工場(キャナリー)へ契約の鮭殺し(アラスカボーイズ)を運んで行くドーソン号の最下船(ダンセラー)だった...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...罐詰買はして食事し...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...貝の罐詰工場のあるじである「大蝶」の旦那は...
山本周五郎 「青べか物語」
...罐詰(かんづめ)工場でも...
山本周五郎 「青べか物語」
...石油罐の湯を沸かし...
山本周五郎 「季節のない街」
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