...古びたチョッキと縞もわからないシャツを纒うて「よく來てくれました...
石川三四郎 「浪」
...不思議にも今まで自分に附き纒うていた厭(いと)わしい影が一時に跡もなく消えて行ったように思われた...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...永く式子内親王の墓に纒う...
高木敏雄 「比較神話学」
...人形は永久に沈黙の衣を纒う...
竹内勝太郎 「人形芝居に関するノオト」
...この歌につき纒う一種...
田中英光 「箱根の山」
...彼等が身に著けるようにと与えた外套やその他の身に纒うものを著た...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...赤裸であるのに緋衣を纒うてゐるとか...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...赤裸であるのに緋衣を纒うているとか...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...果して句仏氏は前法主の法衣を身に纒うて...
戸坂潤 「社会時評」
...野の仕事に忙しい人達の労働の後の身体を纒う着物を仕立てるのが...
豊島与志雄 「秋の幻」
...保子の身にも暗い影がつき纒うのだ...
豊島与志雄 「反抗」
...それが非常に度の強い眼鏡を二つも掛けなければ能く見ることが出來ない程の近視眼から遂に物事に間が拔けて勢ひ滑稽の分子が附纒うたに相違ない...
長塚節 「記憶のまゝ」
...うるさく付き纒うのでそれも片づけてしまった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...〈御馬師衣を以て頭に纒う...
南方熊楠 「十二支考」
...勿論(もちろん)爭はれぬ粗野な風情(ふぜい)は附纒うて居るものゝ...
若山牧水 「姉妹」
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