...解けた細紐が幾重にも纒いつき...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...彼は羅馬時代のゆるやかな白い外袍(トーガ)を身に纒い...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...黒っぽい着物のよれよれに纒いついて臀部...
豊島与志雄 「丘の上」
...足手纒いの小さいのが四人...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...海からあがった霧が巉(ざん)岩に屍衣のようにぼんやりと纒いつき...
久生十蘭 「海豹島」
...腹のあたりにわずかに纒いついている衣服の名残には...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...纒いつくように、夫に寄りそって、中野の、二人のアパートまで帰りながら、葵は、歌いだしたいほど幸福だった...
久生十蘭 「金狼」
...左右は纒いたる筋を切るに...
久生十蘭 「玉取物語」
...ずれ落ちていた鼬鼠(エルミン)のケープを肩に纒いつけると...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...陰々たる雰囲気(アトモスフェール)を身に纒い...
久生十蘭 「魔都」
...陰々たる殺気を身に纒い...
久生十蘭 「魔都」
...いざという場合に足手纒いになるから...
久生十蘭 「魔都」
...その人体は夜目にもくろい上等のタキシードを身に纒い...
久生十蘭 「魔都」
...色濃く纒いついているかのように思いなされる...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
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