...低い程度で器用には纒(まと)まってると思う...
岩野泡鳴 「猫八」
...梅の枝葉に關して起した感想を「庭木の刈り込み」と云ふ散文詩に引き纒めてゐるところへ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あなたは印半纒(しるしばんてん)の職人になるのですよ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...印半纒の川手氏もおくれず...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...与八は半纒着の警官とともに富田駅へ来て...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...眞先に帶を纒はしめ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...三を一纒(ひとまと)めに表裝させた...
夏目漱石 「子規の畫」
...その荷物を一つ殘らず纒(まと)めて引揚げるんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一番卑怯な殺し方ですよ」「――」「下手人は後から坊つちやんの顏を半纒(はんてん)か襟卷で包んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一番執念深く附き纒(まと)つたのは誰だい」「三十人位ありますよ」「冗談ぢやない」「大久保小町と言はれたお駒さんですもの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...半纒(はんてん)を冠つた澤庵石も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...黒じゆすの襟のかかつた廣袖(ひろそで)の綿入れ半纒...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...きちんと同じからだに纒められるものを持つてゐたからだ...
室生犀星 「めたん子傳」
...三枝の理想の好男子は絆纒着のうちにあると見える...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...赫然たる色の衣を纒ひ...
森鴎外 「舞姫」
...光秀は白地銀襴(ぎんらん)の陣羽織に黒革(くろかわ)の具足を纒(まと)っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...また纒(まと)い給う銀紗(ぎんしゃ)のおん衣(ぞ)から...
吉川英治 「新・水滸伝」
...これからという分際で』『女子の方からうるさく付き纒(まと)うのです』『だまれ...
吉川英治 「山浦清麿」
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