...藤さんはにわかに荷物を纒(まと)めて帰って行ったというのである...
鈴木三重吉 「千鳥」
...私の行くさきざきに付纒って...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...とうとう豺は獅子のためにこぢんまりした食事を纒めてしまって...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...革帶を美々しく纒ひ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...眞先に帶を纒はしめ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...海草纒ふ淺瀬のへ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...新しい印絆纒を着せて貰ったことよりもそれらのものが一層庄吉の心を引立たした...
豊島与志雄 「少年の死」
...纒足にちっちゃな沓をつっかけてる...
豊島与志雄 「ピンカンウーリの阿媽」
...いつまでも身辺に纒(まと)いつく...
新渡戸稲造 「自警録」
...九百九十兩と纒(まと)まつた金を竹筒の柱に入れて持つて居ると知つてゐるのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その話の筋を纒(まと)めると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中氣の病人が附き纒つてゐるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...パガナグリア山の裾(すそ)に纒繞(てんじょう)する九折(つづらおり)の道を...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...一方「鶴の子石鹸」の印絆纒どもは...
久生十蘭 「魔都」
...起きあがって半纒(はんてん)をひっかけた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...絵葉書売(うり)と擬宝玉売(にせだまうり)とが煩(うる)さく行(ゆき)交(か)ふ旅客(りよかく)に附纒(つきまと)つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...纒綿(てんめん)とさっきから枕許に坐って呟(つぶや)いているのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...勿論(もちろん)爭はれぬ粗野な風情(ふぜい)は附纒うて居るものゝ...
若山牧水 「姉妹」
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