...不思議にも今まで自分に附き纒うていた厭(いと)わしい影が一時に跡もなく消えて行ったように思われた...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...さらば胸甲纒ひたるリキエー人は斯く曰はむ――『肥えたる羊...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そしてその静かな動作や言葉のうちに病人の軽い気息(いき)が纒わっていた...
豊島与志雄 「生あらば」
...渋紙色に白粉焼のした顔色と単衣(ひとへもの)に半纒をかさね...
永井荷風 「来訪者」
...私には纒むべき論文の想もない...
南部修太郎 「疑惑」
...男の羽織と半纒を引掛けた淺ましい姿がたまらなく恥かしかつたのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ねんねこ半纒(ばんてん)を着て耄碌頭巾(まうろくづきん)を冠り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...百兩と纒(まとま)つては...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...坂田屋の内儀に附き纒つて大變な騷ぎをやつたさうですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...袷の上へ半纒を着ていたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの内儀が百兩と纒(まと)まつたほまちを持つて居たには驚きましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長襦袢(ながじゆばん)の上に絆纒(はんてん)を引つかけて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...澤庵石が半纒(はんてん)を着るのは變ぢやないか」「半纒なんかぢやありませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...信濃守の駕籠につき纒って...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...復活祭と自分の命名日(なづけび)には赤いカシミヤのショールを纒ふやうに運命づけたのは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...足手纒(まと)いも何もありません」「それにね...
吉川英治 「新・水滸伝」
...仕官のほうの話も纒(まと)まろうと成っているところ...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
...桃山城の豪華を小さく纒(まと)め込んだほども麗しいが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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