...一つに纏める必要が何処にあると言いたくなるね...
石川啄木 「一利己主義者と友人との対話」
...身の廻りの品を纏めると...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...夫婦の中へ立ち入って好い工合に纏めることも出来ずそのままになっている中(うち)とうとう柏木未亡人方にも何か都合があって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...纏めるつもりでいたからこそそう云ったのであるけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ここいらで纏めるより外はないかと存ずるのである...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それを纏めることこそが研究の目標である...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...こうして纏めることが科学的研究に於ける表現でなくてはならぬ...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...実際的利害を大局から大きく纏めれば纏める程...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...現実的利害を纏めるのに小さく眼先きのことに就いてしか纏めることを知らないケチな哲学理論のことである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...普通の漢籍は一箇所に纏める法がないから散逸する...
内藤湖南 「支那目録學」
...論文を纏めるなぞといふ気持には不向きであつた...
中原中也 「我が詩観」
...精神活動の有鈎原子がひっかかった時に直ぐそれを自覚してその後の仕事を早く纏めるか...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...今までに得られた全研究結果を一冊の本に纏めるべく努力した...
中谷宇吉郎 「二つの序文」
...記録の方をとりあえず一冊に纏める決心をした...
中谷宇吉郎 「二つの序文」
...そして貴方方の結婚を私はきつと纏めるでせう...
長與善郎 「青銅の基督」
...これも大急ぎで手廻りの荷物を纏めると...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...五千両纏めるのには困った様子ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうしても考えを纏めることが出来なかった...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
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