...すでに過日(いつか)も、現に今日の午後(ひるすぎ)にも、礼之進が推参に及んだ、というきっさきなり、何となく、この縁、纏まりそうで、一方ならず気に懸る...
泉鏡花 「婦系図」
...そうしなければ纏まりが附かなくなるからだ...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...纏まりッこは無い」「なる程...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...赤ン坊に会わないという条件で話が纏まりました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...早速この縁談は纏まりました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...すなわち五体で一両三分二朱(今日(こんにち)勘定で一円八十七銭五厘)ということに相談が纏まりました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ちょっと話が纏まりそうでないから...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...そのために一層縁談が纏まりにくいのだ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それからそれへと纏まりのない思想の断片が脳中を組(く)んず解(ほぐ)れつした...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...審査員というものには通例話の纏まりやすい二...
寺田寅彦 「学位について」
...「どうせ当人同士じゃ話の纏まりっこはありませんよ...
徳田秋声 「爛」
...自然科学がそのものとして一纏まりの一定の方法に基いているという事実には...
戸坂潤 「科学論」
...纏まりのつかない事実を事実のままに記(しる)すだけである...
夏目漱石 「坑夫」
...姪のお勇がよかろうと言う人と二派に分れて容易に纏まりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かなり苦心して漸く一通りの纏まりをつけ模型をつくった...
長谷川伸 「奇術考案業」
...一つの纏まりのある世界として...
原民喜 「夢と人生」
...どうか纏まりをつけねばならなくなつた...
宮原晃一郎 「愛人と厭人」
...纏まりを附けた迹がある習であるに...
森鴎外 「歴史其儘と歴史離れ」
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