...エディソンはまず炭素の纎条(せんじょう)を使おうと考えましたが...
石原純 「トーマス・エディソン」
...この纎条(せんじょう)はセルローズから金属線に変り...
石原純 「トーマス・エディソン」
...水に纎手をひたせる少女は...
大町桂月 「水戸觀梅」
...聞く所によると、バレンなどといふものは、竹の皮のある時節のを採つてきて、たんねんに、纎をぬいて、それをより合せて長い綱にしてそれをぐる/\卷きこんで作るもので、とても手數と精進のいるものださうだ...
竹久夢二 「砂がき」
...誤りなく解(と)きほぐすそんな纎細な手がどこにあろうか...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...其(そ)の強靱(きやうじん)な纎維(せんゐ)の力(ちから)が脆(もろ)く成(な)つて...
長塚節 「土」
...佐藤春夫は典雅纎細...
南部修太郎 「氣質と文章」
...前者は纎細簡潔、冗漫や無駄を嫌つて一字一字を惜みながらコツコツと筆を運んだが、後者は深刻重厚、筆力のあふれるままにグングン筆を走らせた...
南部修太郎 「氣質と文章」
...然(しか)しただ一人久保田さんが纎細(せんさい)緻密(みつ)な作品(さくひん)を書く人でありながら球突(たまつき)ではひどく不器用(ぶきよう)なのを除(のぞ)けばそれぞれに球突(たまつき)の中にも作品(さくひん)の感(かん)じが現(あらは)れてくるから面(おも)白い...
南部修太郎 「文壇球突物語」
...四人までがその纎手(せんしゆ)に墨で短刀を描き添へられ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...令孃(ひめ)は纎手(せんしゆ)に受(う)けとめ給(たま)ふ途端(とたん)...
樋口一葉 「曉月夜」
...此纎(か)弱き娘一人とり止むる事かなはで...
樋口一葉 「うつせみ」
...此纎弱(このかよわ)き娘(むすめ)一人(ひとり)とり止(と)むる事(こと)かなはで...
樋口一葉 「うつせみ」
...大(おほ)きな木材(もくざい)から細(こま)かな纎維(せんい)をとつて紙(かみ)をこしらへたり...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...木纎維用等(もくせんいようなど)のために森林(しんりん)はどん/\伐(き)り倒(たふ)され...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...その缺點は纎細で...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...それは總て部分からいへば皮膚の纎細でもあり目の圓滑でも肉置きのゆたかな點も...
室生犀星 「星より來れる者」
...美しい纎細な蟲といへども何か自分を護るものは持つてゐるといふことであります...
吉川英治 「折々の記」
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