...妻の繰言は果てしがない...
伊藤左千夫 「奈々子」
...世に事々しき繰言もする人哉...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...ほんとにきたない老の繰言...
種田山頭火 「其中日記」
...老(おい)の繰言(くりごと)の如き...
津田左右吉 「陳言套語」
...こんな敗者の繰言を少し貧血を起しかけた頭の中で繰返しながら狹い坂町を歩いてゐるうちに...
寺田寅彦 「伊香保」
...旧時は種々の繰言を云って慟哭したものだが...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...それでも愚痴つぽい繰言の中にも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三千石の奧方はさすがに大氣なものだらう」辰五郎の繰言(くりごと)は際限もなく續きますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三千石の奥方はさすがに大気(たいき)なものだろう」辰五郎の繰言(くりごと)は際限もなく続きますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ある時は貧に倦(うん)じた老女の繰言(くりごと)とはいえ...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...益もない繰言のあげくは争論になり...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...何の望みで生きてるのか分りゃしないじゃないか」母親の繰言に合の手を打ってビシャビシャビシャビシャ冷たい雨だれの音が四辺(あたり)に響いている...
宮本百合子 「一太と母」
...同じやうな繰言(くりごと)を聞せて歸すのである...
森鴎外 「最後の一句」
...又いつもと同じ繰言を言つて泣いた...
森鴎外 「最後の一句」
...桂屋の女房はいつも繰言を言つて泣いた跡で出る疲が出て...
森鴎外 「最後の一句」
...いつもいつも悔やんでも還らぬ繰言である...
森林太郎 「高瀬舟」
...なんの女々(めめ)しい繰言(くりごと)を吐かんや」と...
吉川英治 「三国志」
...繰言(くりごと)は止せ』『いいえ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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