...然(しか)るを愚図々々(ぐづ/\)と賢(さか)しらだちて罵(のゝし)るは隣家(となり)のお菜(かず)を考(かんが)へる独身者(ひとりもの)の繰言(くりごと)と何(なん)ぞ択(えら)まん...
三文字屋金平 「為文学者経」
...繰言(くりごと)ながら維盛が事頼むは其方一人...
高山樗牛 「瀧口入道」
...ただ雪子のくどくどと繰言のように繰り返す言葉ばかりが長々と続いた...
谷崎潤一郎 「細雪」
......
種田山頭火 「行乞記」
...毎日逢ふ人々に同じ繰言を並べて...
種田山頭火 「其中日記」
...両方から繰言(くりごと)だ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...死んでも恨みはないという繰言(くりごと)...
中里介山 「大菩薩峠」
...旧時は種々の繰言を云って慟哭したものだが...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...それでも愚痴つぽい繰言の中にも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三千石の奥方はさすがに大気(たいき)なものだろう」辰五郎の繰言(くりごと)は際限もなく続きますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...茶呑み婆さんの繰言みたいに...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の追憶」
...益もない繰言のあげくは争論になり...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...やう/\泊り掛けに來てゐる母に繰言を言つて泣くことが出來るやうになつた...
森鴎外 「最後の一句」
...桂屋の女房はいつも繰言を言つて泣いた跡で出る疲が出て...
森鴎外 「最後の一句」
...グリップスも、栗色、苦み、7095苦労、繰言、くら闇、ぐらつきなどと、語原学上に声が通っているが、己達は聞くのが厭だ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ただ子煩悩(ぼんのう)な繰言(くりごと)と...
吉川英治 「江戸三国志」
...秀吉の繰言(くりごと)を...
吉川英治 「新書太閤記」
...そんな愚痴や繰言(くりごと)は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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