...妻の繰言は果てしがない...
伊藤左千夫 「奈々子」
...然(しか)るを愚図々々(ぐづ/\)と賢(さか)しらだちて罵(のゝし)るは隣家(となり)のお菜(かず)を考(かんが)へる独身者(ひとりもの)の繰言(くりごと)と何(なん)ぞ択(えら)まん...
三文字屋金平 「為文学者経」
...内輪同士では年寄の愚痴のような繰言を陳べてるが...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...多少の感慨を洩らしつつも女々しい繰言を繰り返さないで...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...世に事々しき繰言もする人哉...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...こんな敗者の繰言を少し貧血を起しかけた頭の中で繰返しながら狹い坂町を歩いてゐるうちに...
寺田寅彦 「伊香保」
...両方から繰言(くりごと)だ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...旧時は種々の繰言を云って慟哭したものだが...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...三千石の奥方はさすがに大気(たいき)なものだろう」辰五郎の繰言(くりごと)は際限もなく続きますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...茶呑み婆さんの繰言みたいに...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の追憶」
...益もない繰言のあげくは争論になり...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...どのような思いをなさることやら」「役にも立たぬ繰言を繰返していたってしようがない...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...同じやうに繰言を言ひ...
森鴎外 「最後の一句」
...桂屋の女房はいつも繰言を言つて泣いた跡で出る疲が出て...
森鴎外 「最後の一句」
...くどくどしい繰言...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ子煩悩(ぼんのう)な繰言(くりごと)と...
吉川英治 「江戸三国志」
...秀吉の繰言(くりごと)を...
吉川英治 「新書太閤記」
...繰言(くりごと)は止せ』『いいえ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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