...諸君がもし彼れが書いた『独物語』や『教条』を繙(ひもと)かれたら...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...乃チ就テ二北※下ニ一試ニ繙而閲レバレ之...
京山人百樹、京水百鶴 「北越雪譜」
...名所圖繪を繙(ひもと)きても...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...臥(ふ)して書を読もうにも繙(ひもと)く手先早くつかれ坐して筆を把(と)ろうにも興を催すによしなく...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...『太平記』の繙読(はんどく)は藤原藤房(ふじわらのふじふさ)の生涯について景仰(けいこう)の念を起させたに過ぎない...
永井荷風 「西瓜」
...また三島政行(みしままさゆき)の『葛西志』を繙(ひもと)いた...
永井荷風 「放水路」
...好んで哲学の書物などを繙(ひもと)いた...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...事務局の重要地位地過去の歴史を繙(ひもと)けば国際聯盟のようなものを案出したことは少くなかったのである...
新渡戸稲造 「国際聯盟とは如何なものか」
...時折歌集を繙く度に小奴の名の出てくるのをみると...
野口雨情 「石川啄木と小奴」
...時々貝原翁の女大学を繙(ひもと)き自から略評を記したるもの幾冊の多きに及べる程にて...
福沢諭吉 「新女大学」
...昨日(きのう)までは督責(とくせき)されなければ取出さなかッた書物をも今日は我から繙(ひもと)くようになり...
二葉亭四迷 「浮雲」
...新しいものをおちおちと繙く折もなかつた...
牧野信一 「浪曼的月評」
...日夜その書を繙(ひもと)いてこれを翫読(がんどく)し自得して種々の植物を覚えた...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...古俳書を繙(ひもと)きて他人の句中より新思想を得来(えきた)るまた可なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...」茶山の集を繙閲(はんえつ)すれば...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...多くもあらぬ藏書を繙(ひもと)き...
森鴎外 「舞姫」
...わたくしは尚二三書物を繙いてみたが...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...もいちどその書を繙(ひもと)いてみると...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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