...よく實(み)を結び損(そこな)ふ繖形花(さんけいくわ)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...五月の末になるとサンドチェリーはそのみじかい茎のまわりに円筒形の繖形花序(さんけいかじょ)にならんだその繊細な花で路の両側をかざった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...シモツケの繖形花(さんけいか)も肉眼で見たところでは...
寺田寅彦 「高原」
...これすなわち茶の花の花序が明かに聚繖花序であるという大切な発見である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そのとき茶の樹に眼を注いでみると往々正しく整形せられた聚繖花序に逢着することはなにも珍らしいことではないが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...茶にこの聚繖花序の現われるのはまことにこの上もない貴重なかつ大切な事実で...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そして時々聚繖花を出すチャ属とは自然にその間に一目瞭然たる不可侵の境界線を画するものである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...茶樹に聚繖花序の出現することは私の発言するまでは誰も知らなかった...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...九月頃の候葉間から緑色の(てい)を描き高い頂に多くの花が聚って繖形をなし...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...夏に淡紅紫色の大形の唇形花を茎梢葉腋の短き聚繖梗にひらき...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...多数の花が球形の繖房花を形成し...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...菫はすなわち芹と通じ菫菜とも書き繖形科植物の一種の名で...
牧野富太郎 「植物記」
...花序は単花の様ではあれど実は一花ある聚繖花である...
牧野富太郎 「植物記」
...彼の繖形科品のツボクサは坪クサすなわち庭クサの意で...
牧野富太郎 「植物記」
...繖形科 石榴科 繍球科 菊科 脣形科 淡巴菰科欖橄科〔牧野いう...
牧野富太郎 「植物記」
...茎頂(けいちょう)に繖形(さんけい)をなして小梗(しょうこう)ある数花が咲く...
牧野富太郎 「植物知識」
...かす谷という所で面白い繖形(さんけい)科の植物が水際にあるのを見付けて零余子(むかご)が茎へ出ていたので...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...鉾吹流(ほこふきなが)し繖傘小提灯(きぬがさこぢょうちん)などを付け...
柳田国男 「年中行事覚書」
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