...丁度鎖に繋がれた奴隷のもつと太い鎖を欲しがるやうに...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...若しくは現わるべかりしものに対して愛着を繋ぐ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...有繋(さすが)の両人も孤屋(こおく)の怪婆(かいば)に吃驚敗亡(きっきょうはいぼう)...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...ずらりと繋(つなが)って停留していた幾つとない電車は...
泉鏡花 「婦系図」
...玄関に狗(いぬ)を繋(つな)いでゐる家(うち)...
薄田泣菫 「茶話」
...吼(ほ)ゆる荒熊(あらくま)と一しょにも繋(つな)がれう...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...私が或る私とは別の實有に依繋することを...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...千里を繋ぐ牽(ひ)き綱(つな)もあろう...
夏目漱石 「薤露行」
...二つ目寄りに繋(つな)いで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...控えのロープ二本を繋ぐんだ...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...昔は多分粳(ウルチ)を用いたろうから自然繋ぎの必要を感じたのであろう...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...縄を以て咽に繋ぎ...
南方熊楠 「十二支考」
...老人髻(もとどり)落つるをを以て繋ぐ〉とあり...
南方熊楠 「十二支考」
...事の脈絡を繋(つな)がむ料にしたるのみ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...そこから真珠を繋いだ緒が出て来た...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...諸君はまずもって漢語を二字ずつ繋(つな)いで使うために...
柳田國男 「地名の研究」
...若狭の海岸は島が内陸と繋がって...
柳田国男 「雪国の春」
...怪(あやし)んで附近の状況を調べてみると東作の部屋に繋がっている呼鈴(よびりん)と...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
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