...枯柳(かれやなぎ)に繋(つな)いだ兎馬(うさぎうま)だの...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...彼れは道の向側の立樹(たちき)の幹に馬を繋(つな)いで...
有島武郎 「カインの末裔」
...一人行く前の人の後(あと)へ後へと繋(つな)ぎあひ候が...
泉鏡花 「凱旋祭」
...厩(うまや)へ繋(つな)いどいて頂戴!」そして私たちは...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...ゴンドラを繋ぐ、理髪屋(とこや)の標柱のような彩色棒の影が、水の上で、伸びたり縮んだり、千切(ちぎ)れたり附着したりして、一日遊んでいた...
谷譲次 「踊る地平線」
...江戸近海に繋泊(けいはく)するに際しては...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...外は天下の威信をも繋(つな)がんと思えり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...踏海(とうかい)の策敗れて下田の獄に繋がるるや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...食を摂って命を繋ぐということは...
豊島与志雄 「バラック居住者への言葉」
...とあるのは繋辭傳の太極生兩儀といふのと殆ど相似た思想である...
内藤湖南 「易疑」
...演劇および文学のごとく「である」「でない」の説明の繋辞(コプラ)をもっていないことは...
中井正一 「美学入門」
...そして銛のロープを舳先の繋ぎ柱に二回巻いてから...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...それはもはやこつそりと暗示されて、或は文化の他の諸契機との矛盾に於て現はれたのでなく、その形、連繋、力、優勢なる支配を獲得した...
三木清 「歴史哲學」
...多くの橋立は海の都合風の都合で今日でも切れたり繋(つな)がったりする...
柳田國男 「地名の研究」
...春婦たちは船を繋(つな)いだ黒い縄を跨(また)ぎながら...
横光利一 「上海」
...クサリで繋いである純白...
吉川英治 「随筆 新平家」
...世に望みを繋いでいたものを...
吉川英治 「宮本武蔵」
...狩野川がまるで津浪で船が繋いでおかれねえ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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