...彼女は繊弱で、些細なことでも泣いてしまう...
...繊弱な植物は、温度変化や乾燥に敏感だ...
...繊細すぎる彼には、繊弱な性格があるように思える...
...彼の繊弱な心を傷つけるようなことは避けたい...
...心身ともに繊弱な人ほど、ストレスに弱い傾向にある...
...しかも存外神経の繊弱な彼が...
芥川龍之介 「枯野抄」
...男の癖に」「――すみません」今度はおどけて言ったが、おどけていてもその声は細い金属の線を思わせる、繊弱な、かすかに震えを帯びた感じの声だった...
高見順 「如何なる星の下に」
...まだ世の中を御存じない繊弱な若い方が...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...そういうのはややもすれば画面を繊弱にする効果をもつものである...
寺田寅彦 「浮世絵の曲線」
...病が重い上に天性あのような繊弱(かよわ)い身で……」「さだめて御病気中も...
中里介山 「大菩薩峠」
......
中原中也 「在りし日の歌」
...娘の繊弱(デリケート)な神経を圧迫します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...繊弱な心をもったセンチメンタリストにすぎないのだ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...ことに気は剛でも身体(からだ)は繊弱(かよわ)い...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...この繊弱(かよわ)き娘一人とり止むる事かなはで...
樋口一葉 「うつせみ」
...だいたい御体質が繊弱でいらっしゃいますところへ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...繊弱とか、華美とか、細密とか、かかる性質は用に堪えない故に、美にも遠い...
柳宗悦 「工藝の道」
...繊弱を文化であると見做している...
柳宗悦 「工藝の道」
...それは卑俗と繊弱と粗悪とのほか...
柳宗悦 「工藝の道」
...繊弱では何の用にも立たないからです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...繊弱(かよわ)く低き下草(したくさ)は葉末(はずゑ)の色の褪(あ)せ初(そ)めぬ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...夫人が久しい間に亙る繊弱き女性の身をもって東奔西走と苦心焦慮の極みを尽したため心身共に極度に疲憊しているので...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...このような淡い繊弱な画が...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
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