...彼女は繊弱で、些細なことでも泣いてしまう...
...繊弱な植物は、温度変化や乾燥に敏感だ...
...繊細すぎる彼には、繊弱な性格があるように思える...
...彼の繊弱な心を傷つけるようなことは避けたい...
...心身ともに繊弱な人ほど、ストレスに弱い傾向にある...
...一人を繊弱(せんじゃく)な男にするのにもやはり微笑(ほほえ)まずにはいられません...
芥川龍之介 「手紙」
...かの繊弱の律に歌はれ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...他種に比較してよほど繊弱だから...
谷譲次 「踊る地平線」
...母は生れつき繊弱なたちで過度の房事には堪えられないのに...
谷崎潤一郎 「鍵」
...女の細っそりした繊弱(かよわ)そうな頸筋(くびすじ)や...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...繊弱(かよわ)い情緒(じょうしょ)で粉飾(ふんしょく)された平和の裡(うち)にも...
徳田秋声 「縮図」
...上は壮烈もしくは壮大より下は卑劣もしくは繊弱に至るまで入れます...
夏目漱石 「創作家の態度」
...この十三になったばかりの繊弱(ひよわ)い子の裡(うち)には...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...低い繊弱(かぼそ)い声が紛々(ごちゃごちゃ)と絡み合って...
二葉亭四迷 「平凡」
...只管繊弱な世界をのみうたひつづけた作者ではあるだらうが...
正岡容 「大正東京錦絵」
...だいたい御体質が繊弱でいらっしゃいますところへ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...繊弱を文化であると見做している...
柳宗悦 「工藝の道」
...したがって大概は繊弱に流れて生命の勢いが欠けてきます...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...繊弱では何の用にも立たないからです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...神経の端でできた繊弱なものは...
柳宗悦 「民藝の性質」
...繊弱な醜悪なものとなっています...
柳宗悦 「民藝四十年」
...見れば繊弱(かよわ)い女を捕えて...
吉川英治 「剣難女難」
...夫人が久しい間に亙る繊弱き女性の身をもって東奔西走と苦心焦慮の極みを尽したため心身共に極度に疲憊しているので...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
便利!手書き漢字入力検索