...彼女は繊弱で、些細なことでも泣いてしまう...
...繊弱な植物は、温度変化や乾燥に敏感だ...
...繊細すぎる彼には、繊弱な性格があるように思える...
...彼の繊弱な心を傷つけるようなことは避けたい...
...心身ともに繊弱な人ほど、ストレスに弱い傾向にある...
...一人を繊弱(せんじゃく)な男にするのにもやはり微笑(ほほえ)まずにはいられません...
芥川龍之介 「手紙」
...何ひとつ武器を持たぬ繊弱の小禽(しょうきん)ながら...
太宰治 「畜犬談」
...作曲をするような繊弱な...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...母が持っていたような繊弱さ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...人生にたいして十分の武装をしていない繊弱な夢想的な芸術家――クリストフ――を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...身体と魂との生まれつきの繊弱さのために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...三味線は言うまでもなく二世紀以前売色(ばいしょく)の巷(ちまた)に発生し既に完成し尽(つく)した繊弱悲哀なる芸術である...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...上は壮烈もしくは壮大より下は卑劣もしくは繊弱に至るまで入れます...
夏目漱石 「創作家の態度」
...娘の繊弱(デリケート)な神経を圧迫します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ドイツ人という奴は自分が繊弱(ひよわ)いもんだから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...花弁の絹のやうなあんなに繊弱な織物の中へ切り込む秘伝を何時になれば発見することか...
牧野信一 「卓上演説」
...だいたい御体質が繊弱でいらっしゃいますところへ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...繊弱を文化であると見做している...
柳宗悦 「工藝の道」
...美が繊弱になったり甘くなったりする時代には...
柳宗悦 「民藝四十年」
...小(ち)さくて繊弱(きやしや)なA(エエ)の字は遠い岬に灯台をほつそりとして一つ立て...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...この繊弱(かよわ)き身一つの外(ほか)に無かりき...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...内気なるわが繊弱(かよわ)なるたましひよ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...繊弱(かよわ)く低き下草(したくさ)は葉末(はずゑ)の色の褪(あ)せ初(そ)めぬ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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