例文・使い方一覧でみる「縹緲」の意味


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...「別れの時」の悲哀と憂愁と温柔と縹緲とに對する微細なる感覺を持つてゐたに違ひない...   「別れの時」の悲哀と憂愁と温柔と縹緲とに對する微細なる感覺を持つてゐたに違ひないの読み方
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」

...縹緲たる理想の白鷺は羽風徐に羽撃きて...   縹緲たる理想の白鷺は羽風徐に羽撃きての読み方
上田敏 上田敏訳 「海潮音」

...影縹緲の空遠くゆふべいざよふわが姿無心のあとは有(いふ)情の誰が高樓(かうろう)の眺めぞや珠簾かすかに洩れいでゝ咽ぶ妻琴ねも細く...   影縹緲の空遠くゆふべいざよふわが姿無心のあとは有情の誰が高樓の眺めぞや珠簾かすかに洩れいでゝ咽ぶ妻琴ねも細くの読み方
土井晩翠 「天地有情」

...虚無縹緲の間に於て...   虚無縹緲の間に於ての読み方
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」

...虚無縹緲の間に於て...   虚無縹緲の間に於ての読み方
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」

...」おのずから神韻縹緲として...   」おのずから神韻縹緲としての読み方
豊島与志雄 「地水火風空」

...縹緲玄黄外...   縹緲玄黄外の読み方
夏目漱石 「思い出す事など」

...縹緲(ひょうびょう)とでも形容してよい気分であった...   縹緲とでも形容してよい気分であったの読み方
夏目漱石 「思い出す事など」

...見わけのつかぬところに余韻(よいん)が縹緲(ひょうびょう)と存するから含蓄(がんちく)の趣(おもむき)を百世(ひゃくせい)の後(のち)に伝うるのであろう...   見わけのつかぬところに余韻が縹緲と存するから含蓄の趣を百世の後に伝うるのであろうの読み方
夏目漱石 「草枕」

...縹緲(ひょうびょう)のちまたに彷徨(ほうこう)すると形容するかも知れぬ...   縹緲のちまたに彷徨すると形容するかも知れぬの読み方
夏目漱石 「草枕」

...縹緲忘是非...   縹緲忘是非の読み方
夏目漱石 「草枕」

...左右は燃え崩(くず)るるまでに濃く咲いた菜の花をべっとりと擦(なす)り着けた背景には薄紫(うすむらさき)の遠山(えんざん)を縹緲(ひょうびょう)のあなたに描(えが)き出してある...   左右は燃え崩るるまでに濃く咲いた菜の花をべっとりと擦り着けた背景には薄紫の遠山を縹緲のあなたに描き出してあるの読み方
夏目漱石 「虞美人草」

...縹緲(ひょうびょう)の楽しみをこれぞと見極(みきわ)むるひまもなく...   縹緲の楽しみをこれぞと見極むるひまもなくの読み方
夏目漱石 「虞美人草」

...するとそのうちの一人が細長い天秤棒(てんびんぼう)のようなものをぐるりぐるりと廻し始めた……」「何だか水滸伝(すいこでん)のような趣(おもむき)じゃありませんか」「その時からしてがすでに縹緲(ひょうびょう)たるものさ...   するとそのうちの一人が細長い天秤棒のようなものをぐるりぐるりと廻し始めた……」「何だか水滸伝のような趣じゃありませんか」「その時からしてがすでに縹緲たるものさの読み方
夏目漱石 「行人」

...縹緲(ひょうびょう)たる背景の前に写し出そうと考えて...   縹緲たる背景の前に写し出そうと考えての読み方
夏目漱石 「幻影の盾」

...すこぶる赤毛布式(あかげっとしき)に縹緲(ひょうびょう)とふわついていたに違ない...   すこぶる赤毛布式に縹緲とふわついていたに違ないの読み方
夏目漱石 「満韓ところどころ」

...居廻りに在る程のもの悉(ことごと)く薄烟(うすけぶり)に包れて虚有縹緲(きょうひょうびょう)の中(うち)に漂い...   居廻りに在る程のもの悉く薄烟に包れて虚有縹緲の中に漂いの読み方
二葉亭四迷 「浮雲」

...清雲縹緲(せいうんひょうびょう)として...   清雲縹緲としての読み方
吉川英治 「三国志」

「縹緲」の読みかた

「縹緲」の書き方・書き順

いろんなフォントで「縹緲」


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