...何故に僕等は知らず識らずのうちに一縷(いちる)の血脈を相伝したか...
芥川龍之介 「僻見」
...縷々末端行政の腐敗から政府の責任に及び「結局政治の罪である...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...只簾を漏れて心細くも立迷ふ香煙一縷...
高山樗牛 「瀧口入道」
...心では一縷(いちる)の望みを捨て切れなかった...
太宰治 「薄明」
...縷々(るる)として文学者の境遇と目的とを語り...
田山花袋 「蒲団」
...母は不安の裏(うち)に一縷(いちる)の望を現わした顔色をして...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...某氏の談によれば縷々(るる)事情の複雑な関係があからさまにされていたという事である...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...紙縷(こより)は婆々縷(ばゝより)...
樋口一葉 「たけくらべ」
...一同の心にはまた一縷の希望が萌して来た...
久生十蘭 「魔都」
...それに一縷の光明を求めて元気を出して焚火を始めた...
松濤明 「春の遠山入り」
...国内消費の需要以上の穀物量を国内で生産することの重要なるを長々と縷説したけれども...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ぽっと射(さ)し露(あら)われて来た一縷(いちる)の光線に似たうす光が...
横光利一 「微笑」
...縷々(るる)の詫び言をくり返した...
吉川英治 「剣難女難」
...また一縷(いちる)の未練をつないで...
吉川英治 「剣難女難」
...二縷々(るる)とのぼる香のけむりの中に于吉(うきつ)のすがたが見えたのである...
吉川英治 「三国志」
...固く唇(くち)をとじ合ったまま今はただ一縷(いちる)の望(のぞ)みを...
吉川英治 「三国志」
...祁山(きざん)の戦況を縷々(るる)と告げて...
吉川英治 「三国志」
...たえず一縷(いちる)の気がかりとしているようであった...
吉川英治 「新書太閤記」
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