...縷々(るる)予が呪ふ可き半生の秘密を告白したるは...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...それで医者ならば生き返らせることができるかとの一縷(いちる)の望みをかけて...
伊藤左千夫 「奈々子」
...一縷(いちる)この光明を抱いたのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...心では一縷(いちる)の望みを捨て切れなかった...
太宰治 「薄明」
...一縷(いちる)の望みだけをつないで...
田中英光 「オリンポスの果実」
...「通商拒絶」では一縷の面目を保つたけれど...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...縷々数千言を費やし...
登張竹風 「美的生活論とニイチエ」
...はいってゆく時には一縷(いちる)の希望を持っていたが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...長藩の最初からの勤王並に奉勅の始末を縷々弁じ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...縷々(るる)として続ける...
中島敦 「狼疾記」
...一縷の望みを抱いて百瀬さんの家へ行く...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...予がかく浄土教と実隆との関係を縷説するのは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...我また英雄を夢見るの記を縷々と叙したEとか...
牧野信一 「貧しき日録」
...これについてこんなに長々と縷説するについてはおそらく私は読者にもう一度詫びなければならないであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...まだ一縷の望みを...
吉川英治 「折々の記」
...縷述(るじゅつ)するのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...さっきから三名の縷々(るる)数百言にも...
吉川英治 「新書太閤記」
...俄然と眼をさまして一縷(る)の望みを江戸の空へつないだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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