...一縷(いちる)の望みにたよりながら...
芥川龍之介 「偸盗」
...「縷紅新草(るこうしんそう)」は...
泉鏡花 「遺稿」
...それで医者ならば生き返らせることができるかとの一縷(いちる)の望みをかけて...
伊藤左千夫 「奈々子」
...それからまた縷々として鉱毒被害の恐るべき徴候と...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...縷々末端行政の腐敗から政府の責任に及び「結局政治の罪である...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...あとへ乱暴なことを残さないように致して御もらい申したい」縷々述べ去り述べ来るうちに...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...かすかに一縷(いちる)の望みがあったのでした...
太宰治 「恥」
...しかしその一縷(いちる)の望みも絶え...
徳田秋声 「縮図」
...一縷の烟も立たない三四十の萱葺の丈夫相に見える家が一つ所に聚つて居る...
長塚節 「才丸行き」
...合掌龕前一縷香...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...警部補の心には親戚がぎりぎりに現れないかという一縷(いちる)の望みがあった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...以下縷述(るじゅつ)するところの各項の理由に照して...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...徑は一縷、危い崖の上を繞つて深い谿を瞰下しながら行くのである...
吉江喬松 「山岳美觀」
...また一縷(いちる)の未練をつないで...
吉川英治 「剣難女難」
...雲の切れ間を見つけて一縷(いちる)の光を投げかけているような眉にも見える...
吉川英治 「親鸞」
...一縷(いちる)の望みを抱いて...
吉川英治 「親鸞」
...いまそれについて縷述(るじゅつ)する気もちはないが...
吉川英治 「随筆 新平家」
...ある!」沢庵は一縷(いちる)の望(のぞ)みへ情熱をこめて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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