...縮んだりしているのであった...
海野十三 「超人間X号」
...黒い針金の伸びたり縮んだりする道具を見せました...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...岸の灯(ひ)がちら/\と長く水に落ちて伸びたり縮んだりしてゐた...
田山録弥 「船路」
...巻き縮んだ黒焦(くろこげ)の紙が一枚一枚するすると伸びて焼けない前のページに変る...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...伸びたり縮んだりするのが生きている心臓や肺の役目である...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...窓を開けて自由に空気を呼吸しながら膨れたり縮んだりするモナドにたとえても好いだろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...十年が七日に縮んだが...
中谷宇吉郎 「雪の化石1」
...ただ裄(ゆき)の縮んだ卵色の襯衣(シャツ)の袖が正面に見える...
夏目漱石 「虞美人草」
...それが不思議なんで――煙草(たばこ)半服ほどの間がありましたが」茂七の顔は伸びたり縮んだりします...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手持無汰沙に立ち縮んだ程です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...のびたり縮んだりしながら...
久生十蘭 「あなたも私も」
...しきりに伸びたり縮んだりしている...
久生十蘭 「魔都」
...その影は薄蒼い月の光の中で伸びたり縮んだりした後...
久生十蘭 「魔都」
...全身が風船玉のようにふくらんで縮んだような...
火野葦平 「花と龍」
...木の葉の間からちらっと覗いている藍色(あいいろ)が伸びたり縮んだりした...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...何を伸びたり縮んだりしてやがるんだい...
牧野信一 「鬼涙村」
...そうすると白身が螺旋の間へ挟まって伸たり縮んだりする時に揉まれますから大層速く泡立ちまして此方(こちら)の手も疲れません...
村井弦斎 「食道楽」
...ぜんたいが干からびて縮んだようにみえる...
山本周五郎 「五瓣の椿」
便利!手書き漢字入力検索