...それが靴の先に絡みついたため思わず勝田さんに縋りついたことがありました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...ふたゝびふぢづるに縋(すが)りてのぼる...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...○橇(かんじき)○縋(すかり)なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...枝に縋りつきました...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...乞食も彼に一文遣って下さいと縋ったことがなく...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...」「瑠美子は?」「泣いて追い縋(すが)って来るから...
徳田秋声 「仮装人物」
...彼女は秦の手先に縋っていたが...
豊島与志雄 「秦の出発」
...人の肌(はだへ)に追い縋(すが)り雀らの...
中原中也 「在りし日の歌」
...犇々(ひしひし)と取り縋(すが)ります...
野村胡堂 「悪人の娘」
...それを助けては」後ろから縋(すが)り付くお小夜を蹴返して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...縋ってゐる机が何だか船のやうに想へる...
原民喜 「焔」
...――放恣で大胆な若者は黒馬(あを)に跨がり、腰に手を当てて、横かぶりにした帽子も勇ましく、駒を進めるのであるが、母は泣き泣きその後を慕つて、息子の鐙を掴み、馬銜に捉まり、取り縋つて、熱い涙を降りそそぐ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...うち縋(すが)り...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...そんな不安な思いからお前が苦しまぎれに縋(すが)りついている...
堀辰雄 「楡の家」
...滝本の胸に縋りついた...
牧野信一 「南風譜」
...縋(すが)って見たい気がしているんです...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...後(あと)から来た白髪小僧の袖に縋って――「あれ...
夢野久作 「白髪小僧」
...最後の一縷(る)へ縋(すが)りつくように...
吉川英治 「宮本武蔵」
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