...必死に夫へ追い縋(すが)ろうとした...
芥川龍之介 「馬の脚」
...取縋(とりすが)るように...
泉鏡花 「歌行燈」
...いきなり縋(すが)りついた...
犬田卯 「米」
...ちょいと」と俺に追い縋(すが)った...
高見順 「いやな感じ」
...それよりも己に縋(すが)って己あるがために生きているように思われていた女が...
田中貢太郎 「一握の髪の毛」
...此身を思うて呉れればこそそこに縋つて行く心持も起つて來るのである...
田山花袋 「道綱の母」
...青鈍(あをにび)たおまへの声の森に銅(あかゞね)を浴びたこの額を沈めたい柔く柔く 毛細管よりも貞順にオーボアよ胸を踏め睫毛に縋れ...
富永太郎 「四行詩」
...山田は彼女の体温に寄り縋ってばかりいたのだ...
豊島与志雄 「春盲」
...すると秋子は彼の手に縋りついた...
豊島与志雄 「蘇生」
...保子のことを縋るようにして考えた...
豊島与志雄 「反抗」
...彼等は英国に縋(すが)ろうとした...
中島敦 「光と風と夢」
...平次に縋り付かぬばかりに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ヒシとその胸に縋りついて声を惜しまずに泣き出した...
久生十蘭 「魔都」
...しかしいとしい主人に犇(ひし)と縋りついた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そうしてお懐かしいお胸に縋(すが)って...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...わが腰衣(こしごろも)に縋り付きつゝ...
夢野久作 「白くれない」
...お縋(すが)り申したお頼みの一条は...
吉川英治 「上杉謙信」
...お縋(すが)り申しても」「くどい」と...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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