...媼はわがさし伸ばす手に縋りて下りぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...」縋(すが)って頼むように仇(あど)なく云って...
泉鏡花 「婦系図」
...それはお許し下さるでしょう」「私こそお願いしますわ」夫人が他意なく縋ってくるのを見ると...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...先生にお縋りしてみよと仰しゃいましたので...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...アレエとばかり女房は縋(すが)りつく...
橘外男 「雷嫌いの話」
...彼女の全身に縋りついていった...
豊島与志雄 「紫の壜」
...遂に平常信仰する彼の大原先生に縋って...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...呆氣に放られる清左衞門の短刀に縋(すが)り付いたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こうなると町方の御用聞に縋(すが)る外はありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...溺れる者が藁に縋るように...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...杖に縋(すが)って彼所に往きその履工を訪うと...
南方熊楠 「十二支考」
...黙って縋(すが)りついて泣けばいい...
山本周五郎 「竹柏記」
...それらの葉が木に縋りついて居るべき必要は無い...
山本宣治 「婦人雑誌と猫」
...私のことを……」「さようで……只今お縋り申すのは貴方様ばっかり...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...たより縋(すが)って来るに於てをやである...
夢野久作 「近世快人伝」
...潜水服を著(き)たお伽噺(とぎばなし)の怪物の顧眄(みえ)をしながら腐つた紅(あか)いダリアの花に取り縋(すが)る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...母へ縋(すが)って...
吉川英治 「新書太閤記」
...南宗寺の和尚のお力にでも縋(すが)ってみるほかは...
吉川英治 「新書太閤記」
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