...夫の胸へ縋(すが)ろうとした...
芥川龍之介 「馬の脚」
...そこへ後妻が飛びこんで来て青年に縋(すが)りついた...
田中貢太郎 「前妻の怪異」
...誰の手に縋つていゝか解らなくなつてゐるのに無理はなかつたが...
徳田秋声 「チビの魂」
...青鈍(あをにび)たおまへの声の森に銅(あかゞね)を浴びたこの額を沈めたい柔く柔く 毛細管よりも貞順にオーボアよ胸を踏め睫毛に縋れ...
富永太郎 「四行詩」
...或るものに縋りついたのかも知れません...
豊島与志雄 「野ざらし」
...何かに縋りつかないではおれない気持だった...
豊島与志雄 「反抗」
...これは兎角女の客が縋り付くので座席から引き卸される虞(おそれ)があるからである...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...それに追い縋(すが)ったものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...ガラツ八が縋(つ)いて來て囁きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...父の腕にひしと縋(すが)りつきました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...せめて伊代はその雨傘にでも縋って九太の心を掴みたいのであった...
林芙美子 「帯広まで」
...わずかに取り縋(すが)りいる婦女や児輩が驚き怖れて手を放ち溺死する事しばしばあったと聞く...
南方熊楠 「十二支考」
...縋(すが)るやうにして歩みし少女は...
森鴎外 「うたかたの記」
...一番下の方から上へ向いて縋って登って行くのです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...死したる馬の首に縋(すが)りて泣きいたりしを...
柳田国男 「遠野物語」
...父の死体に取り縋ったが流石は武士の娘...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...お縋(すが)りに来たそうな」女院の召使たちは...
吉川英治 「源頼朝」
...この腕に縋(すが)れとばかり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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