...未来で会ったら一生懸命に縋着(すがりつ)いていて離れるな...
泉鏡花 「婦系図」
...我らはキリストに縋(すが)りて...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...それが靴の先に絡みついたため思わず勝田さんに縋りついたことがありました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...○橇(かんじき)○縋(すかり)なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...御仏(みほとけ)にお縋(すが)りする気になったのでございます」「御仏も御仏じゃが...
田中貢太郎 「法華僧の怪異」
...保子のことを縋るようにして考えた...
豊島与志雄 「反抗」
...それからといふものは三年(ねん)も臥(ふせ)つた儘(まゝ)で季節(きせつ)が暖(あたゝ)かに成(な)れば稀(まれ)には蒲團(ふとん)からずり出(だ)して僅(わづか)に杖(つゑ)に縋(すが)つては軟(やはら)かな春(はる)の日(ひ)をさへ刺戟(しげき)に堪(た)へぬやうに眩(まぶ)しがつて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...親分の侠氣(けふき)に縋(すが)つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は真情を吐露するやうに極めて円極に徹頭徹尾照子の同情に縋るやうな熱心な言ひ振りをしたので...
牧野信一 「愚かな朝の話」
...やがて顔を歪めて私に取り縋るに違ひないのだ...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...」などと云ひながら追ひ縋つた...
牧野信一 「妄想患者」
...慌てて走り寄って無茶先生の手に縋りついて...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...縋りついた人間くさい物をたよりにしていたので...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...リイケは夫の胸に縋つた...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...お情けに縋りたいからでもございません...
山本周五郎 「新潮記」
...憲作に縋(すが)り付いて拝んだ...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...追(お)い縋(すが)る外記の肩先へ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...公儀へお縋(すが)りすることは当然...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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