...芝公園のからす山で縊死しかけたのを助けたのもこちらの思はず出くわした拾ひ物であつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...指で縊(くび)り殺したのです」異様な沈黙が来た...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...一人の女が縊(くび)れていたからです...
中里介山 「大菩薩峠」
...おれにはおれでする事があるんだから」という相手を見縊(みくび)った自覚がぼんやり働らいていた...
夏目漱石 「明暗」
...人を見縊(みく)びった事をいうねえ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...或る日この大学生は縊死(いし)を遂(と)げた...
沼田一雅 「白い光と上野の鐘」
...そんな事で玉屋の主人が首でも縊(くゝ)るやうな事があつちや惡いと思ふから乘出す氣になつたのさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分」「首でも縊(くゝ)ると氣の毒だから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手拭で縊(くく)り殺されて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...首を縊(くゝ)る心配もないわけで」「ところで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分で首を縊つたのぢやありませんよ」「松へ登つてブラ下がる工夫もあるぜ」「親分も御存じでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どんなものです」「澤庵石の首縊(くびくゝ)りか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...むざんや天上に縊れたるものの...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...いっそ首でも縊ろうかという瀬戸際だったもんだから...
久生十蘭 「魔都」
...窓掛の紐で吊るして縊死を装わしめたものです」当時...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...大塩平八郎 美吉屋にて自刃す大塩格之助 東組与力西田青太夫実子 美吉屋にて死す渡辺良左衛門 東組同心 河内田井中にて切腹す瀬田済之助 東組与力 河内恩地にて縊死す小泉淵次郎 郡山柳沢甲斐守家来春木弥之助実子...
森鴎外 「大塩平八郎」
...俺たち首を縊(くく)っても...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...縊(し)め殺(ころ)しかねない血相で抱きしめ...
吉川英治 「親鸞」
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