...2先代の在世中には殆(ほと)んど縁切り同様だった先代の弟...
池谷信三郎 「忠僕」
...お鳥が今の縁切り状を受け取つてその大きな口――よくあまえても憎まれ口を云つたその口――をぽかんとあけてるのを空(くう)にゑがいて見詰めてゐた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それで彼等と縁切りになりさえすればいいのだ...
大杉栄 「日本脱出記」
...いよ/\シヨウチユウとも縁切りだ...
種田山頭火 「行乞記」
...又初めから縁切りされるということの成立しない関係なのだから...
戸坂潤 「社会時評」
...これで南画とも縁切りになりそうなくらい銷沈していたので...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...三百八十両だのと――俺はもう悪事とは縁切りさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三百八十兩だのと――俺はもう惡事とは縁切りさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あれほど確かな縁切りはない」鉄之助の痩せた頬には...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昨夜ヌケヌケと縁切り話に来たお由良に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あれほど確かな縁切りはない」鐵之助の痩せた頬には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――賀奈女にもいよ/\これで縁切りだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――賀奈女にもいよいよこれで縁切りだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これできっぱりと風摩と縁切りになったものと...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...縁切り状をつけねばならぬ――」平馬は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...出てうせろ」「縁切りだなんて恰好(かっこう)つけたこと云うんじゃないよ」あさ子は平然と云い返した...
山本周五郎 「青べか物語」
...縁切り金」と、お仙は、帯のあいだから、それを出して、「切る? 切らない?」「べら棒め、兄妹(きょうだい)の縁なんざ、望みとあれやいつでも切ってやらあ」「じゃ、くれてやるから、これっ限りだよ」ぽんと投げて、それでも、涙でいっぱいになった眼をそむけながら、梯子段を下りて行こうとすると、「やい...
吉川英治 「治郎吉格子」
...何でも縁切り状を書けと迫り...
吉川英治 「宮本武蔵」
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