...俺が殆んど全力を盡して自分の心を引締めてゐるからである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...井田も仕切の襖を締めて床に就いた...
有島武郎 「半日」
...背後に結び附けたる革行李の凹(くぼ)くなるまで鐵の鎖を引き締め居たり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...彼女はピシャリと障子を締めてしまった...
海野十三 「深夜の市長」
...そしてそのパチッて音をまぎらすようにバタンと扉(ドア)を締めたんですが...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...締めたらいかん」と...
谷崎潤一郎 「細雪」
...敵の根を締めつけかきむしり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...じっと心を締めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...隨分武藝に苦勞した人らしいな」「――」「首を締められ乍らも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少し顎(あご)の紐(ひも)を締めろ」「伊豆屋の若旦那の許嫁ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それより下に締めたら下品になつて見られないわよ...
牧野信一 「小川の流れ」
...ぐいぐいと締めつける...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...男が自分を締め殺そうとした...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...血のように真赤な帯締めをキリキリと締めていたが...
夢野久作 「鉄鎚」
...それと一緒に三島に對する怒りが彼の身體全體を引き締めた...
横光利一 「悲しみの代價」
...そんなに強く締めたら...
吉川英治 「松のや露八」
...ちょっと締め直していた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...かえってそのために締めつけられ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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