...他のことについては口を緘(かん)して語らない彼としては...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...男は仕方なしに口を緘(つぐ)んだ...
夏目漱石 「虞美人草」
...どんな者だって滅多に手を出しゃしません」金之丞はたしなみ深く口を緘(つぐ)んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...吹いて聽かして下さればそれで堪能(たんのう)するのでございます」「――」藤左衞門は口を緘(つぐ)んで友衞の後の言葉を待ちました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...滅入(めい)るやうな緘默(かんもく)が續きさうでなりません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いろ/\腑(ふ)に落ちないことがありますよ」萬兵衞は深く暗い緘默(かんもく)に陷(お)ちます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「怨んでゐる仔細(しさい)は氣の毒だが話せない」杉之助は口を緘(つぐ)みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...堀周吉は老巧な用人らしく口を緘(つぐ)んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...別段變つたことも御座いませんでした」「主人はちよい/\此寮(ここ)へ來るのか」用心堅固に口を緘(つぐ)む番頭の萬次郎から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎は不服さうに口を緘(つぐ)みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人が多勢いたのか」「十五六人は居たようでございます――でも」お国は何やら言いかけて口を緘(つぐ)んでしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのまゝ口を緘(つぐ)んで居るつもりだつたかも知れない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お菊と仲の惡い者といつても――」治兵衞は絶句したやうに口を緘(つぐ)みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...深い不安を覚えて口を緘んだ...
北條民雄 「間木老人」
...市場で一生ケン命封緘を貰うことをたのんでいて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...封緘(ふうかん)は記録所で扱わせます...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...殻を閉じたような緘黙の態度こそ変えなかったが...
山本周五郎 「新潮記」
...邸内の兵はまったく口を緘(かん)していた...
吉川英治 「私本太平記」
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