...海老茶色の毛糸の長い羽織の紐を総角(あげまき)のやうに胸に結んでゐるのもあつた...
石川啄木 「道」
...総角(あげまき)...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...総角(あげまき)や...
中里介山 「大菩薩峠」
...総角(あげまき)のころから国漢文をよくして父君を驚かせた才女である...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...風聞に拠(よ)れば総角(そうかく)の頃に早く怙恃(こじ)を喪(うしな)い...
二葉亭四迷 「浮雲」
...女王(にょおう)らは困る気がせずにおられるのではないが、総角の姫君は、自分はもうあとへ退(の)いて代わりの人を推薦しておいたのであるからと思っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こちらの望んだ結果でなかったと言ってもおろそかにはできない婿君であると弱くなった心から総角の姫君は思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...総角(あげまき)の姫君がこれを見て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ほのかに総角の姫君の笑った気配(けはい)などに怪しいほどの魅力のあるのを薫は感じた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まだ総角の姫君に死別した悲しみに茫然(ぼうぜん)となっていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ものの言いようなども総角(あげまき)の姫君に怪しいまでよく似ているのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...おおような貴女(きじょ)らしさには総角(あげまき)の姫君がただ思い出されるばかりであったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...総角(あげまき)の姫君の死を悲しみ続けて目ざす家へ弁は着いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...艶(えん)な額髪の所などが総角(あげまき)の姫君をよく思い出させ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...尼は総角(あげまき)の姫君のことを話し出し...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...敵に総角(あげまき)を見せたこともなきに...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかもまだ総角(あげまき)の一少年が...
吉川英治 「新書太閤記」
...バサラ髪を二つに分けた総角(あげまき)に結(ゆ)い...
吉川英治 「新・水滸伝」
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