...そこにいる人々の心は思わず総立ちになった...
有島武郎 「小さき者へ」
...――議席は満場総立ちとなり...
海野十三 「深夜の市長」
...浴客ははじめて総立ちになって振返った...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...満場を総立ちにさせ...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...乗合全体は総立ちになる途端に...
中里介山 「大菩薩峠」
...タ大変で御座います」「何?」「なんだ」総立になって客間へ転げこんだのは...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...総立ちになって掴み合いをはじめた...
久生十蘭 「海難記」
...近隣の人々は屡々真夜中に総立ちになつた...
牧野信一 「素書」
...見物人が総立ちになった...
山中峯太郎 「小指一本の大試合」
...武者たちが総立ちになって...
山本周五郎 「山彦乙女」
...総立ち上る蚊の大群のように空中に渦巻いた...
横光利一 「旅愁」
...そこに鉾(ほこ)を持って舞っていた猿田彦命(さるだひこのみこと)もお囃子(はやし)の鼓師(かわし)や笛吹きもみな総立ちに乱れ立って...
吉川英治 「江戸三国志」
...家士溜りの剣士の控え場は総立ちになって...
吉川英治 「剣難女難」
...帝のまわりに総立ちになり...
吉川英治 「三国志」
...「なに、船隊が見える?」と、諸大将、旗本たちは、総立ちとなって、船櫓(ふなやぐら)へ登るもあり、舳(みよし)へ向って駈け出して行くものもあった...
吉川英治 「三国志」
...みな総立(そうだ)ちとなり...
吉川英治 「神州天馬侠」
...組んで、撲り合う丑と辰を、総立ちで、周りの者は止めにかかった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...総立ちに刎ね起きて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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