...そこにいる人々の心は思わず総立ちになった...
有島武郎 「小さき者へ」
...乗客は総立ちとなり...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...観客はアッと叫んで総立ちになった...
モーリス・ルヴェル 田中早苗訳 「或る精神異常者」
...同時に一座は総立ちになりて手を握りつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...場内総立になって喝采した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...タ大変で御座います」「何?」「なんだ」総立になって客間へ転げこんだのは...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...総立ちになつてどんどんと足を踏み鳴らし出した...
北條民雄 「盂蘭盆」
...「勇吉ん家が火事だぞ――っ!」その声で、総立ちになった...
宮本百合子 「田舎風なヒューモレスク」
...それが会場総立ちになったらおじさまが可哀そうだから...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...私の笑い声に連れて総立ちになりました...
夢野久作 「少女地獄」
...総立ちに仰天して...
吉川英治 「江戸三国志」
...ソレと総立ちになった様子でしたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...総立ちとなった人々をも...
吉川英治 「私本太平記」
...御用意を」武者たちは、総立ちになった...
吉川英治 「新書太閤記」
...総立ちで、城門まで見送った...
吉川英治 「新書太閤記」
...遠くこちらの一行を知るととたんに総立ちになっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「あっ」逃げる!転(ころ)ぶ! 総立ちだ...
吉川英治 「松のや露八」
...来たっという声に対して、「え、来たっ?」おうむ返しにいって、焚火のまわりの者は、いっせいに大地から腰を刎ね上げ、また、そこから離れて、思い思いに陽なたに屯(たむろ)していた者達も、すべて、総立ちになった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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