...一番人目につき易いのは都合三十幾つかの総桐の箱でございます...
芥川龍之介 「雛」
...誰もあの壁側(かべぎは)に積んだ三十ばかりの総桐の箱には眼もやらなかつたのでございます...
芥川龍之介 「雛」
...例の総桐の雛の箱が積み上げてあるのでございます...
芥川龍之介 「雛」
...その後にしつかりした錠前(ぢやうまへ)の附いた総桐(そうぎり)の箪笥(たんす)がさも物々しく置かれてある...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...もう総桐(そうぎり)の箪笥が一棹据(す)えられてある...
徳田秋声 「新世帯」
...総桐(そうぎり)の箪笥(たんす)が三棹(さお)も箝(は)め込みになっており...
徳田秋声 「縮図」
...また桑材の茶箪笥(ちゃだんす)、総桐の長火鉢、鏡台、春慶塗の卓その他で、小田滝三は眼をむいた...
山本周五郎 「季節のない街」
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